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【グラニュース】

今季目標ホーム観客50万人の動員目指す 価格変動制導入で収入増期待

2019年2月3日 紙面から

2019年シーズンのチケット戦略について語る遠藤さん=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで

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 名古屋グランパスは今季のホーム全20試合(リーグ17試合+ルヴァン杯3試合)での観客動員目標を50万人に設定する。リーグ戦1試合あたりの平均観客数でクラブ最多を更新し、約44万人を動員した昨季からさらなる上積みが求められる高い目標。達成に向けた戦略を、チケット担当者の遠藤友貴彦さん(34)に聞いた。2日、チームは休養日だった。

 3季目の風間グランパスが目指すのはアジア・チャンピオンズリーグの出場権獲得。そのために、最高の舞台を整えたい。掲げる目標はシーズン50万人。豊田スタジアム10試合とパロマ瑞穂10試合での収容人数を約60万人とすると、遠藤さんが「決して簡単ではない」と言うのもうなずける。

 鍵を握るのが、今季のホーム全試合で導入される価格変動制「ダイナミックプライシング」だ。近年では横浜M、川崎などでも導入。大量購入による転売の防止や需要に応じた価格変動によって、入場料収入の増加や観客増に活用されてきた。

 動員が見込みづらい平日開催の試合などでは基本価格より安くチケットが購入できると予想され、観客数の底上げにつながる。一方、人気試合では価格が高騰する可能性が高い。試験的に導入された昨季の最終節では、平均して基本価格の約1・3~1・8倍に上昇した。

 クラブは同制度による増収分を選手獲得の強化費や設備投資に充てるほか、ユニホーム配布などの企画でファンへ還元する。今夏にはホームタウンを巻き込んだ初の試み“鯱の大祭典”を実施予定。遠藤さんは「試合以外にも楽しめる要素で還元していくことが、もう一度来てもらうことにつながる」と話す。

 

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