ヤクルトは1日、沖縄県浦添市の沖縄・ANA BALL PARK浦添でキャンプイン。ソフトバンクから移籍した五十嵐亮太投手(39)はオフにメジャー移籍した2009年以来、10年ぶりとなる古巣でのキャンプに「全ての流れが懐かしい」と笑顔を見せた。今季がプロ19年目だが「やる気満々。オジサンになった僕のピッチングを楽しんでほしい」と意気込んだ。
04年の最優秀救援投手は精力的に汗を流した。ブルペンでは中腰の捕手を相手に37球を投げ込み、「ストレートへのこだわりは抜けない。今持っている最大限のストレートを投げたい。(球速)150キロ以上を投げたい」と強調。全盛期をほうふつとさせる投球を目指そうと、目をぎらつかせた。
1月31日に選手宿舎で行われた沖縄県浦添市民との交流会では「当時子どもだったファンが大人になっていて月日の流れを感じた」と感慨深そうだった。年輪を重ねたベテラン右腕が、貪欲に健在ぶりをアピールしていく。 (小林良二)