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【プロ野球】

輝星、縦に沈むカーショーカーブ! 甲子園で投げていない球を披露

2019年2月3日 紙面から

 日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が2日、キャンプ初のブルペン入り。直球が暴れ自己採点は50点だったが、動作解析でドジャース・カーショーに近いデータが出たというカーブも披露。昨夏の甲子園では見せなかった“秘密兵器”に周囲は度肝を抜かれた。

 背番号18がブルペンに向かうとファンも報道陣も大移動。すべての視線が注がれる中、38球を投げ込んだ。「強さは良いけど高めにいっていた」。23球を投じた直球はなかなか構えたミットに定まらない。「点数は半分。良ければどんどん見てくれという気持ちになるんですけど、まだその気持ちになれていない」と悔しそうだった。

 ただ一方で“秘密兵器”も用意していた。加藤2軍投手コーチが「武器になる」とうなったのが、10球を費やした縦に沈むカーブだ。吉田輝によると、1月に千葉・鎌ケ谷の2軍施設で動作解析をした際、3度のサイ・ヤング賞に輝いた世界最強左腕・カーショーと落ち方や回転軸のデータが近かったという。

 ふわっと浮き上がるメジャー最強左腕とは当然、落差の違いはある。それでも、吉田輝は「これまで自信を持っていなかったけど、冬に練習して良くなった。高校時代にイメージしたとおりの球を投げられている。もう一段レベルアップさせたい」と語気を強めた。このカーブが自在に操れればカウント球にも決め球も可能。甲子園でもほぼ投げておらず、直球が本調子になれば有効な武器になるのは必至だ。

 2月16日の紅白戦(国頭)に向け、今後は数回ブルペンに入り、第3クールの11日に打撃投手を務める。「まだ上半身と下半身が連動していない。早く全力で投げられるようにしたい」。吉田輝が初実戦に向け一歩一歩突き進む。(土屋善文)

 

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