トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

順調…一転!大谷は開幕アウト 二刀流リハビリの難しさ

2019年2月2日 紙面から

開幕戦出場が絶望的になったエンゼルスの大谷=アナハイムで(共同)

写真

 昨年10月に右肘靱帯(じんたい)再建手術を受け、今季は指名打者に専念するエンゼルスの大谷翔平選手(24)が3月28日のアスレチックスとの開幕戦に出場することは絶望的になった。大リーグ公式サイトなどが31日、エプラーGMの電話会見の内容を報じた。経過は順調だったものの、打者と投手の両方でリハビリするため、現時点で復帰時期は特定できないという。投手としては2020年シーズン以降のカムバックを目指している。

 「3・28」には間に合わない-。電話会見で大谷の状態について聞かれたエプラーGMは「明白なのは、リハビリの進行状況とタイミングから、開幕戦にメンバー入りすることはできないということ」と言い切った。

 昨年10月に手術を受けた大谷は、先週にエルアトラッシュ執刀医の再診察を受け、右肘の可動域や体の状態など経過は非常に良好。これまでは下半身と右半身が中心だったウエートトレーニングも制限がなくなった。

 しかし、順調に見えた復帰への道が急転。開幕戦だけでなく、その後のどの段階で復帰できるかも定かではないという。「現時点では答えられない。重層的なリハビリが必要なので復帰時期の特定は非現実的だ」。“重層的”とは、投打両面という意味だ。同GMによれば、ある週に投手のトレーニングをこなせば、翌週は打者のリハビリに専念するという過程を経るため、過去の例は参考にならないという。

 「留意すべきは、同じ週に2つの新しい段階を踏ませないこと。同時に投打のリハビリレベルを進めることはしない。あくまで一つずつ段階を上げるからこそ、復帰時期を設けるのは難しい」

 今後はバッテリー陣とともに13日にアリゾナ州テンピでキャンプイン。1月31日の球団地元紙オレンジカウンティー・レジスター(電子版)は、あくまでも過去の打者のリハビリ例では3週間以内、大谷の場合はキャンプ第2週までのスイング再開が見込まれると期待を込めて報じた。

 とはいえ、二刀流で全米の人気者となった大谷はMLBの宝だ。昨季は投手で4勝、打者ではメジャー日本選手として新人で史上最多の22本塁打を放ち、新人王を獲得。エンゼルスでもスーパースターのトラウトに次ぐ打力を誇るだけに、チームもファンも首を長くして復帰を待つ。

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ