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【プロ野球】

還暦の若大将、ハツラツ! 原監督、ゲレーロ再生へ熱血指導

2019年2月2日 紙面から

原監督(左)の視線を浴びながら打撃練習する巨人・ゲレーロ=宮崎で(平野皓士朗撮影)

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 還暦の若大将がキングの再生に着手した。巨人の原辰徳監督(60)が宮崎キャンプ初日の1日、中日時代の2017年に35本塁打でタイトルを獲得したアレックス・ゲレーロ外野手(32)を個別指導。「偉大なプレーヤーであることは間違いない。何か本人の役に立つようなことがあれば」と復活への自信をのぞかせた。

 ランチ特打の時間だった。3つ並んだ打撃ケージで新戦力の丸、ビヤヌエバや坂本勇らが順番に打ち込んだが、なぜかゲレーロだけケージに入らない。おもむろに原監督が手招きし、通訳とともにベンチ裏へ。室内で約30分間のマンツーマン授業に取り組んだ。

 原監督はオフに球団を通じて電子メールを送り、直接指導の意思を伝えていた。前夜のミーティングで「早い方がいい。本人もやる気があった」と確認。練習予定表の変更すら間に合わない早業だった。

 外国人枠との絡みもあり、昨季は82試合の出場で打率2割4分4厘、15本塁打にとどまったゲレ砲は「あまり頭を動かさないとか、打撃の基本を分かりやすく教えてもらった」と笑顔。通算382本塁打を放った指揮官自らの特別指導に「もちろんプレーは見たことがないが、(実績は)聞いている。意気に感じたし、誇りに思う」とプライドをくすぐられたようだ。

 原監督はグラウンドに戻ると、昨季33本塁打、100打点と大ブレークした岡本にも「ステップ幅を意識しろ」と一言アドバイス。選手と積極的にコミュニケーションを図り、「普通でしょう。特別な意識はない。当たり前、自然体です」と笑い飛ばした。4年ぶり3度目の監督業。「非常に新鮮、ルーキーイヤーという気持ち」と話す通り、初日から元気はつらつと動き回った。 (小林孝一郎)

 

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