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【社会】

11月、遺棄現場に被害者衣服 遺体は女子学生と確認

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 東京都葛飾区に住む薬科大学一年の女子学生が行方不明になっていた事件で、遺体が遺棄された茨城県神栖(かみす)市内の畑で昨年十一月下旬、女子学生の衣服が見つかっていたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査一課は三十一日、遺体はこの女子学生=当時(18)=と確認した。

 死体遺棄容疑で逮捕された同市の無職広瀬晃一容疑者(35)は「騒がれたので、車の中で殺した。衣服は捨てた」と供述しており、一課が経緯を調べている。

 捜査関係者によると、神栖市の住民から昨年十一月二十一日、女性のコートなどが畑に落ちていると茨城県警に届け出があった。県警が拾得物として保管。今年一月になり、届け出た住民が、女子学生が市内で行方不明になっているとの報道を知り、県警に連絡。これらの衣服が女子学生のものと分かった。

 一課は、女子学生と直前まで一緒にいた広瀬容疑者から一月二十四日以降、任意で事情聴取。広瀬容疑者は当初「家の前で会ったが、帰った」と説明していたが、三十日になり「(女子学生を)土の中に埋めた」と自供。供述に基づき、遺体が見つかった。

 広瀬容疑者は「(インターネットの)掲示板で知り合った」「初めて会った」と供述。一課は、広瀬容疑者が自宅アパート内で女子学生と会った後、車で離れた場所に送り届け、その後、女子学生が何らかの理由でアパート付近に戻ってきたとみて調べている。

 この際、女子学生はアパート近くの住民に「記憶を頼りに来たが、場所が分からなくなった」と詳しいアパートの場所を尋ねていた。一課はこの後、事件に巻き込まれたとみている。

 広瀬容疑者は「(女子学生の)携帯電話を川に捨てた」とも供述。車の中から血痕や毛髪などは見つかっておらず、一課は、広瀬容疑者が証拠隠滅を図ったとみて調べている。

 

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