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 東京都葛飾区の女子大学生が昨年11月から行方不明になっていた事件で、警視庁は、茨城県神栖市の無職広瀬晃一容疑者(35)=死体遺棄容疑で逮捕=の供述に基づき、同市内で遺体を発見し、身元を行方不明になっていた菊池捺未さん(当時18)と確認した。医療の道に進むことを夢見ていた菊池さん。友人らから無念の声が漏れた。

 菊池さんは栃木県から上京し、昨年4月から薬科大学で学んでいた。1月26日に取材に応じた母親によると、医療事務の仕事をする自分と同じ世界に進もうと考えていたからだという。母親は「私を見て決めたんだと思うが、(医療の道を目指したことが)良かったのか悪かったのかわかりません。無事に見つかってほしい」と話していた。

 「できる限り多くの人をつらい病気から救い、その人たちを笑顔にしたい」。「将来の夢」と題した小学校の卒業文集には「外科医」と記していた。両親には「何一つ不自由のない暮らしをさせてあげたい」。「患者想いの優秀な外科医になり、人々を病気から救い、親孝行をして、幸せに暮らしていきたい」と締めくくられていた。

 「どれほど怖かっただろう」。…

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