ドラゴンクエストX

登録日:2017/12/21 (木) 02:57:07
更新日:2018/12/17 Mon 17:49:42
所要時間:約 4 分で読めます






皆を繋いで世界が繋がる。





概要

『ドラゴンクエストX』とはスクウェア・エニックスより発売されたゲーム。ドラゴンクエストシリーズ10作目。
一応本作にも『目覚めし五つの種族 オンライン』という副題があるが、追加ディスクが発売するたびに副題が変わっている。
そのため最近は縮めて『ドラゴンクエストX オンライン』と呼称される。
本作がオンゲであることを含めてぴったりな呼称だが、困ったことに3DS版はこれが正式名称のため、ここでは副題なしを項目名にする。
シリーズ初のオンラインゲームであり、同時にシリーズ初のスクウェア・エニックスが自社で製作したドラクエである。

2012年8月2日にWii版『目覚めし五つの種族 オンライン』(ver.1)発売およびサービスイン。
Wii U版が2013年3月30日に、Windows版が2013年9月26日も発売。

2013年12月5日には追加ディスク『眠れる勇者と導きの盟友 オンライン』(Ver.2)が発売。
なお追加ディスクは単体ではプレイできず、それが発売する以前のソフトとプレイ権利がないと出来ない。

2014年9月4日に3DS版『ドラゴンクエストX オンライン』が発売。
この3DS版は他の機種とは違い追加ディスクなしでも、追加内容を楽しむ事が出来る。

2015年4月30日に『いにしえの竜の伝承 オンライン』(ver.3)が発売。
2015年12月3日に1~3をまとめた『ドラゴンクエストX オールインワンパッケージ』がWii U版とWindows版で発売

2017年8月17日にPlayStation 4版として、今までのをまとめた『ドラゴンクエストX オールインワンパッケージ』が発売。
2017年9月21日にNintendo Switch版がオールインワンで発売となる。

2017年11月16日に『5000年の旅路 遥かなる故郷へ オンライン』(Ver.4)が発売。
同日に5年間続いたWii版がサービス停止。なおWii U版は続行。

基本料金はパッケージ代+毎月の利用料金。
30日ごとに利用券を購入するシステムで、コースによって異なるが最低1000円からになっている。なおパッケージ版には20日間の無料プレイ期間がついている。
また子供に配慮して『キッズタイム』が導入されている。
これは利用券を購入していなくても、月~金(祝日込み)は子供が帰宅する16時~18時までは無料で遊べると言うもの。
土日の場合は13時~15時までとなっており、これを活用すればパッケージ代のみで毎月無料でDQ10をプレイ可能。
…ただしPS4版はPSN障害にご用心


初のオンラインという事もあり、初心者に向けてだいぶ優しい作りになっている。
仲間キャラを実際に他のプレイヤーが操作をするというのがオンラインの楽しさでもあるが、
そういうのが面倒という人のために、ログアウトしたプレイヤーのキャラを雇う事ができるようになっている。
今から始めるのであればオールインワンパッケージを買った方がいいだろう。

開発はDQ9と並行して行われており、そのためか世界観は9の世界の遥か未来を伺わせるものとなっている。

漫画版として『ドラゴンクエスト 蒼天のソウラ』が連載中。



あらすじ

『時渡りの術』を行使する事が出来たという民が住むエテーネの村。
そこで主人公は平和に暮らしていたのだが、その『時渡りの術』を恐れた冥王ネルゲルはエテーネの村を襲撃した。

死んでしまった主人公の魂は謎の空間に転移し、主人公はエルフ・プクリポ・オーガ・ウェディ・ドワーフのいずれかに転生した。

見知らぬ場所、見知らぬ種族になった主人公は、数々の災難に巻き込まれていく――


登場人物

  • 主人公
本作の主人公。デフォ名は『エックス』。テンではなかった。
時渡りの力を有しているが、自由に使うことは出来ない。
今回も勇者ではないのだが、その勇者をサポートする『盟友』という存在。

  • 主人公のきょうだい
主人公のきょうだい。性別・名前・外見・兄弟姉妹のどれなのかはメイキングで決まる。
錬金術師としての才能を期待されているが、いまはまだ失敗ばかり。
メルゲル襲来の際に主人公の力で過去に飛ばされてしまう。

Ver.2から登場した本作のヒロイン。
グランゼドーラ王家の王女であり、本作の勇者。

Ver.1のラスボス。
主人公が住んでいる村をプロローグで滅ぼした。

人間を創りだした人間の種族神。
人間を守るためにグランゼドーラ王家に『勇者』の力を、そして勇者を守る『盟友』というシステムを作り出した。
現在は深手を負ったため眠りについている。


職業

Ver4.4現在、本作には合計18種類の職業があり、最初から使える「基本職」クエストなどをこなすと増える「追加職」がある。
職業によって特色が違うため、状況によって使い分けるといいだろう。


基本職

  • 戦士
ドラクエでもお馴染み近接物理職。片手剣、両手剣、斧を装備可能(片手剣ならば盾も可)。
高い攻撃力に加え盾になれるだけの守備力を持つが、素早さや素早さ、支援能力を欠く。
盾の癖に多くの戦士が両手剣を振り回してたりする。
バージョンによって優遇不遇がかなり分かれており良くも悪くも振り回されがち。


  • 僧侶
これまたメジャーなドラクエにおけるヒーラー。スティック、棍、槍を装備可能。
後衛らしく守備力はやや低く、スティック持ちだと火力貢献が全く出来ないが、前職一のヒール力や守備支援スキルを伏せ持つ。
ヒーラーとしてはあまりに強すぎて他の職が怯むレベルだったことから、最近は「多段攻撃に弱い」という欠点で賢者と差別化が図られた。


  • 魔法使い
その名の通り魔法を主力に戦う職業。両手杖、短剣、ムチを装備可能。
ドラクエ10における魔法が「敵の守備力を貫通する」という特性があるために固い敵に強い。
また継続火力は前職中最高レベルであり、ひたすらメラゾーマをぶつけまくる姿は見ていて爽快。
ただし火力を出すために必要なバフが多いため、死にやすい戦闘は苦手。


  • 武闘家
テンションという攻撃を強化するシステムを主体に戦うアタッカー。ツメ、棍、を装備可能。
テンションを乗せた一撃の火力がとても高い上にすばやさが全職中最高なため手数でダメージを稼ぐことができる。
また自己HP/MP回復や構え系など単独も対処可能なスキルを数多く持つ。
しかしその特徴が災いしてパーティプレイの相性が最悪という問題が発生。エンドコンテンツに全く席がなく、最も調整を待たされている職でもある。


  • 盗賊
物を盗んだり敵の正体を見破ったり死んだふりをしたりと寄り道要素が強い職業。ツメ、短剣、ムチを装備可能。
エンドコンテンツでは全く呼ばれないものの、ゴールドの価値が高いドラクエ10においては金策の重要性が高く、サービス初期から一定の地位を保ってきた。
ちなみに全職最高の器用さを誇り体感出来るレベルで会心率が高く、総合火力はなかなかのもの。


  • 旅芸人
攻撃から回復までなんでもこなすムードメーカー。短剣・棍・扇を装備可能。
「万能」である勇者に比べると能力値が中途半端であり、器用貧乏と言われても致し方ないレベルだが、
味方全体の攻撃力を上げたり僧侶には及ばないまでも範囲回復をすることが出来たりなど「強く」はないが「便利」な職。ストーリー程度の難易度までなら大活躍する。


追加職

  • パラディン(Ver1.1)
高い守備力で皆を守る正真正銘の盾ジョブ。ハンマー、槍、スティックを装備可能。
とにかく防御力が同じ盾職である戦士に比べて飛びぬけて高く守備力、重さはぶっちぎりの1位。
敵の攻撃を移動干渉でシャットアウトできる場面や威力の高い全体攻撃を引き受けたり出来る場面などでは大活躍。
しかし攻撃力はあまり高くなく素早さも最低レベルであるため火力に貢献することは難しい。
システムの都合でヘイト管理が難しいドラクエ10においては武闘家に次いで最近のエンドコンテンツでの扱いが悪い。


  • レンジャー(Ver1.1)
魔物とさえ心を交わし器用さを主軸にした独特の操作感を持つ職。ブーメラン・オノ・弓を装備可能。
ステータスを見れば旅芸人とあまり変わらず平凡といったところだが、敵の守備力を貫通するフェンリルアタックを筆頭に、
弱体化系スキルや設置型爆弾など変わったスキルを数多く持ち、対人戦や状況によっては活躍する。
なお性能とは別にモーションがかっこいい上に普段使いにおいては困らない程度の性能はあるので人口は少ないわけではない。


  • 魔法戦士(Ver1.2)
味方を強化する呪文とスキルを使いこなす支援アタッカー。片手剣・弓・両手杖を装備可能。
単体での火力は大したことないが、攻撃に属性を上乗せしたり、敵の属性耐性を下げるスキルを
活用したりなどで味方の火力を大きく引き上げることが出来る。さりげなく鎧職を除くと一番単体守備力が高い。
なんと今作のマダンテ使いは魔法使いでも賢者でもなくこれ


  • スーパースター(Ver1.2)
ネタ職から昇級して一躍支援型にのし上がった職。扇・ムチ・スティックを装備可能。
おしゃれさを除いたステータスが軒並み低くレベル上げを除くコンテンツではあまり役に立たないが、
経験値を上昇させるスキルを全色職中唯一持っていたり装備武器のおかげでさまざまな強化スキルを使うことが出来るためなかなか有用な職。
支援スキルが多彩過ぎて操作難易度は全職屈指。


  • バトルマスター(Ver1.3)
守りを捨てて攻撃に専念するアタッカーのプロ。片手剣・両手剣・ハンマーを装備可能。
前衛物理職唯一の自己強化が出来ることや相手を選ばず物理職中最高レベルの継続火力を出せるためロマン職として人気が高い。
しかし過去作に比べるとかなり打たれ弱くなっていたりある程度工夫した戦い方をしないと火力で戦士に負けるため必要とされるプレイヤースキルも高い。
ある意味凡人と上手い人で火力格差が出やすい職。


  • 賢者(Ver1.3)
攻撃と回復を両方使いこなす神聖な魔法職。両手杖・弓・ブーメランを装備可能。
全職平等が謳われたドラクエ10では火力は魔法使いに負け回復力は僧侶に負け……と言われやすいのが実情だが、
実際は回復のアプローチの仕方が僧侶と全く違う(多段攻撃に強い、被ダメージ回復に特化など)ため、回復要職として呼ばれることの方が多い。
FF14の白魔導士に近い性能。


  • まもの使い(Ver2.0)
仲間モンスターを使役して戦うペット職。ムチ・ツメ・両手剣・オノを装備可能。
一般的なペットジョブとは違い仲間モンスターはパーティ枠を一つ食うので本体の能力値は他ジョブに引けを取らない。
エモノ呼びによる狩場のお供として使ったり、アタッカーとして出向いたりと使いどころは多数。
最近になってバースト火力が全職中最高ということが判明し、Ver4に入ってから地位が急上昇した職でもある。


  • どうぐ使い(Ver2.1)
まもの使いと双璧を為し、機械系、エレメント系のペットを使役する職。ブーメラン・ヤリ・弓を装備可能。
攻撃補助の魔法戦士に対しこちらは守備補助を得意とする他、道具の効果を倍増/範囲化したり味方全員の状態異常を即時回復したり、
更にいつでも使えるわけではないが乗ると与えるダメージが2倍になる陣を敷いたりと至れり尽くせりな職。
エンドコンテンツだとよく呼ばれる玄人向けの立ち位置だが特技の性能が特殊なため普段使いには向かない。


  • 踊り子(Ver3.0)
うたや踊りで味方を援護する支援アタッカー。短剣・扇・スティックを装備可能。
攻撃によるHP/MP回復のバフを味方全体にかけることが出来たり、発動は遅いが気軽な範囲蘇生が出来たりと支援職として力を発揮する一方、
短剣二刀流を筆頭としたアタッカーにもなれる。特に毒などのデバフが効く単体相手なら継続火力はバトルマスターを超える。
一方守備力は前衛としては非常に低く敵によって得意不得意がハッキリ出るためピーキーな性能でもある。


  • 占い師(Ver3.3)
モンスタータロットを駆使して戦う一風変わった職。片手剣・棍・ムチ・弓を装備可能。
自分で予め容易したタロットデッキを回しながら戦う。
ある程度カードのサーチは出来るが常に運が絡んでいるため早急な対応がしにくい問題がある一方、
タロットそのものの威力は高くデッキ次第で様々な運用が出来るため様々な場面で呼ばれやすい。
尚Ver3時代は他の支援職を怯ませる程のぶっ壊れ性能を誇っていた
(現在はそれなりに落ち着いている)


  • 天地雷鳴士(Ver4.0)
Wiiのメモリ制約から解放された後に実装された事実上初の本格ペット職。扇・スティック・両手杖を装備可能。
呼び出せるペット「幻魔」は4種類あり、状況に応じて使い分けることが出来る。
本体の性能は他ジョブに比べるとやや抑え目だが、最悪の燃費を引き換えに範囲火力に特化しており、
大量の敵を相手取ることの多い最近のコンテンツでは呼ばれることの多い職業。



  • 遊び人(Ver4.3)
旅芸人とは別枠でこれまたネタ職から昇格した弱体特化職。片手剣・短剣ハンマー・ブーメランを装備可能。
ステータスが低い点は変わらないが、過去作においてコマンドを無視して行う「あそび」はコマンド行動を起こしてからのランダム行動になった上任意で起こすことも可能。
何よりも顕著な変化が遊びそのものが強いという調整になり、占い師と同様に早急な対策に弱いが総合支援能力が高い職として花開く。



その他

  • サポート仲間
酒場で雇う事が出来る仲間。
酒場に登録してログアウトすると、リストにキャラ名が表示されるようになり、それを見て気に入った人が雇う事になる。
雇った人はNPCとなった他のプレイヤーキャラと共に行動でき、人間関係に悩む事はなくなる。
ログインすると、ログアウト中に誰かが雇っていた場合はその行動次第で経験値・ゴールド・名声値が手に入る。

  • 元気玉
いわゆるミナデイン……ではなく、アイテム。
30分間だけだが取得経験値・ゴールドを二倍にしてくれる奇跡の玉。
元気玉を一度に何個も使っても重複はしてくれないが、他の装備とかとなら重複する。

各大陸の住宅街で買う土地に家を建てる事が出来る。
詳しくは項目で。





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