フルブライト奨学金合格のためのエッセイ5か条 | 続・NYスポーツビジネス留学挑戦記録 -No Pain, No Gain-

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フルブライト奨学生としてNew York Universityに留学したアラサー女のその後

まずフルブライト奨学金が決まるまでのタイムラインをご説明します。

・1次書類提出:5月末
・1次書類選考結果通知:6月末(6月24日でした)
・2次書類提出:7月末
・2次書類選考結果&面接通知:10月中旬(10月18日でした)
・最終面接:10月末
・合格通知:11月末(これだけ郵送)

という長丁場でした。
合否の連絡は12月と言われていたんですが、11月中に来ました。
今年の奨学金に出願した人は今頃1次の結果待ちですね。

2次審査として作成しなければならないエッセイは
大学院受験の本番と比べても多いです。
英語で2本、日本語で1本+履歴書、推薦状3通、だったと記憶してます。

当時企業広報としてプレスリリースや取材原稿を日々書きまくっていた私にとって、
「何を目的に、どんな内容を、どう伝えるか」を悩むのは日常茶飯事。

そこで、私が作成したときに心掛けた秘訣(?)5か条をご紹介します。

其の一、specificであれ

研究テーマが、ピンポイントであることは重要です。
私はスポーツビジネスという括りですが、その中でもかなり細かく何をしたいか書きましたし、
他の合格者の方も、それぞれが超ピンポイントな使命を抱いていました。

奨学金の目的から考えたら、これは合理的です。
フルブライト奨学生が各分野のリーダーとなることを、彼らは望んでいるからです。
研究の範囲が曖昧では、その世界の第一人者になることは困難ですよね。

自分が具体的に何をしたいか、そしてその研究がどう社会に貢献するか、
なぜアメリカでなければ成し得ないのか、それをクリアにすることがMUSTです。


其の二、計画的であれ

自分の研究テーマに対して、これまでどう取り組んできたか、
今後どう取り組んでいくか、具体的な道筋を説明することが有効だと思います。

その人に投資をして、勉強をさせた後にどう還元してくれるのか、
それをイメージさせるプレゼン能力が試されていると思ってください。

卒業後、その5年後、10年後、さらにその先…
と、ステップごとに目標と実行計画を考えておく必要があると思います。
これはエッセイで示すことももちろんですが、面接でも質問されました。


其の三、個性的であれ

これは、私が思うに、です。吉と出るか凶と出るかは責任取れませんが、
結果的に私のエッセイが通ったので、ハズレではなかったかなーと思います。

フルブライト奨学金は特に、人柄というか人間性を大変重要視しているようです。
そこで「この人会ってみたい」と思ってもらえるよう、人間くささをあえて出していきました。

審査員の方々は相当量の願書を読まれるわけで、その中で印象に残らないといけないなと。
Personal Statementと日本語のエッセイは、個性を見せるチャンスです。

具体的に、私が特に意識したのは「日本らしさ」とか「武士道」です。
あんなに「サムライ魂」を押してった自己アピールは、他になかったでしょう(笑)

まぁ、正直に言うと、策略的にというよりは、まさか受かると思っていなかったので、
素直に自分らしく書きたいことを書こう、と思ったのが実際のところでした。

余談ですが、面接に呼ばれて事務局に行ったら、偶然フルブライトさんの本の横に
武士道関連書籍を発見し、「おおっ!ビンゴ!」と。新渡戸先生に心の中で深く御礼しました。


其の四、説得的であれ

これは、推薦状がカギを握ると思います。いくら自分で「私は積極的です」と言っても
説得力があるでしょうか。それを補てんするのが他者の証言です。

本番の大学院出願でも同じことが言えますが、自分のウリを裏付けするのが推薦状です。

会社の上司には、
 ・仕事人としての能力の保障
 ・海外事業での功績
 ・パーソナリティー、リーダーシップ

大学の恩師には、
 ・勤勉さ
 ・インターンやフィールドワークへの積極性
 ・日本のスポーツ業界における専門家の必要性

大学の先輩には
 ・有志プロジェクトでの実績
 ・業界内ネットワークの保障
 ・スポーツへの熱意

などをそれぞれ書いて頂きました。3枚の推薦状に、それぞれ目的を持たせ、
何をアピールしたいか、自分のエッセイとどう関連付けるか、をよく検討するべきだと思います。


其の五、情熱的であれ

これはフルブライト特有かもしれませんが、何よりパッションが超大事!
ほとばしるパッションを、書面でどう演出するかが重要です。

自分の過去の経験とリンクさせるとか、とにかく尋常じゃない熱意がないとダメです。
フルブライト側からしたら、せっかく政府のお金で多額の投資をするのだから
その分野で強い意思を持って、何があっても邁進してくれる人を選びたいはずです。

面接についてはそのうち別途書きたいと思いますが、
面接でも瞳がメラメラしてる感じで挑みました(笑)

エッセイを書き終わったら周りの人に読んでもらって
「アツイ!感動した!」と言ってもらえたら、提出してOKかと思います。



長々書きましたが、フルブライトの出願経験は本番の大学院受験の予行練習になります。
分量も多く大変ですが、とりあえず7月は必死に頑張ってみることをお勧めします。

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