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【ドラニュース】

松坂、根尾にスターの心得 初対面でホレ込んだ

2019年2月2日 紙面から

打撃練習中に笑顔を見せる根尾=読谷球場で(板津亮兵撮影)

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 プロ野球のキャンプが1日、スタートした。中日は松坂大輔投手(38)が沖縄・北谷球場で今年から変更した代名詞の背番号「18」を初披露。初めてあいさつを交わしたドラフト1位の根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=の顔つきにホレ込み、「勘違いしたままいけるのが一番いい」とスターとしての心得を説いた。

 これがスターの系譜というものだろう。20年前の自分と同じ道をたどっているスーパールーキーの姿が琴線に触れた。集合写真の撮影後に根尾のあいさつを受け、握手を交わした松坂。第一印象をうれしそうに語った。

 「いい顔をしているなと。ルーキーらしい初々しさもありながら、多分自信があるんだと思うけど、すごく頼もしい面構えに見えました」

 ともに甲子園で春夏連覇を果たし、ドラフト会議の目玉として競合の末に1位で入団。全国的な注目を集める中で春季キャンプを迎えた。あいさつはわずか数秒。それでもスター性を感じるには十分だった。

 「ほかの選手にはない華というか、どこにいても分かりそうな雰囲気を持った子なのかなと」

 顔つきに表れた自信。20年前の自分もそうだった。「先輩たちのすごい球を見ても引くことはなかった。勘違いでもいい。僕は自分ではやれると思っていたので」。思いを客観的な事実にしたのが松坂の1年目だった。

 1999年5月16日、当時オリックスのイチローを初対決で3打席連続三振に仕留めて「自信が確信に変わった」という名言は、20年を経た今でも色あせない。だからこそ、根尾に対してもこんな思いを口にした。

 「やれると思ってずっとやっていい。人によって壁に当たる時期は違うけど、勘違いしたままいけるのが一番いい。根尾君なんかはあのままの雰囲気でいってほしい」

 その姿勢は自らが体現している。ソフトバンク時代の3年間で1試合しか投げられなかった男が昨季は6勝。今季は「理想は1年間最後まで投げ続けられること」と完走を目標に掲げる。

 

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