東方艦隊夢想   作:佐武 駿人
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コラボ企画其ノ三

 翌朝、敵を殲滅したあとの戦闘海域にて

 

「よーし!ロープ繋いだな?」

「おう!準備完了だ!藍原のとこはどうだ?」

「こっちも繋いだ!いつでもいいぞ!」

「戦艦タ級……だよな?………抜錨!」

 

 なんで佐世保の護利(准将閣下)が深海棲艦のタ級の艦体を動かしてるのかだって? 話は飛行場姫を落とした所に戻るんだが……

 

 

 

 

 

「んで藍原、どうするんだこいつら」

 

 奴らを叩いたのはいいんだが、どうも向こうの世界は捕虜をできる限り(本人の意思に関係なく)とるのが普通ならしい。だから無人の艦体が大量生産されたんだなこれが。

 深海側にも勿論妖精はいるんだけど油田の採掘に駆り出されていたのかダメコン要員と副長クラスしか乗っていなかった。どうしたかって? ドラム缶に詰めて東京湾に…冗談だ。うちの妖精さんたちが陸戦隊編成して白兵戦(カチコミ)仕掛けてドナドナしていった。大鳳の妖精さんたちはレズ、ゲイが何故か大量発生しているけど…大丈夫かな…

 

 まぁそんなわけで無人の艦体が大量発生したって訳だ。

 

「あー、とりあえず横須賀まで曳航したいが……これだけ多いと大変だな」

 

 そうだよなぁ…けどうちも資源の収入ないから喉から手どころかもう一人自分が出てきそうなくらいほしいんだよなぁ。

 

 そんなことを考えてたら護利のやつが床に散らばっていた艦体制御用のコードを持ってきた。

 

「なぁ、これなんだ?」

「ああ、それは向こうの深海棲艦娘が接続する時に使ってるやつだな。艦娘も同じように艦娘が艦体とコードで接続して操作出来る」

 

 まぁ適性とかがあるからその艦体と同じ艦娘…例えば瑞鶴の艦娘は瑞鶴の艦体と、翔鶴の艦娘は翔鶴の艦体という感じでするのが望ましい。そうすることで艦体の性能をフルに発揮できるようになっている。逆に言えば例え姉妹艦でも別の艦体を使おうとするとフルには性能を発揮できない。

 雷と電がお互いの艦体を間違えたときは大慌てだったな……

 

「アクセス出来るかな………」

 

 そんなことを考えていると横からとてつもなく不吉な言葉が聞こえてきた。

 おい待て、人間がそんなもん演算補助なしにやろうとすると……!

 

「あ、ちょっ待…」

 

 なんの躊躇いもなくコードをぶっ差しやがったぁぁぁぁぁあ!

 

「うおっ!エレベーター動いた!

これが機銃と両用砲………」

 

 艦橋前に設置してある両用砲こっちに向けんな!?

 

「ちょっ!危ない!こっち向けんな!」

「あ、すまん」

 

 すまんで済むことと済まないことが……って機関始動するなよ! 暖気なしで始動とかタービンいかれるぞ!? まだそんなに冷えてないとは思うけど…

 

「なんだ、出来るじゃん。ん?どした、藍原」

「なんか、……いや、何でもない。ハァ……」

 

 どうせ「ため息つくと幸せが逃げるぞ。」とか思ってんだろうがその原因であるてめぇが言うな…それにしてもなんでこいつ脳みそイカれねぇんだ?

 いつか仕返ししてやる……

 

 

 

 

 

 

…………と、まぁそういうわけでいくつか向こうが見繕った艦体をタ級で曳航して帰るらしい。まぁ俺らも損傷が酷いのはその辺の島に擱坐させて解体するか小破未満のは曳航して帰ることにしたんだがな。燃料、弾薬、鋼材、ボーキサイト…というかジュラルミン(航空機)とかもあるしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「と、まぁこれがスーツケースの中に潜んでいた間に起きたことです。じゃあ聞かせてもらいましょうか…………なんで加賀さんここにいるんですかねぇ!!!!」

 

「や り ま し た」

 

「スーツケースに入って着いてくるとかバカなの!? いやというかこの四日間ほど何してたんですか!?」

 

「護利准将の所の工廠妖精さんに技術を教える代わりにご飯の提供を受けていました」

 

 ホントにもう……言葉もでねぇよ…いつの間に紛れ込んでたんだ…そういえばあやしいスーツケースが一個だけ出撃前に残ってたな。あれか………

 それに技術提供して見返りがご飯だとは…見返りもらっちまったからもう見返り要求できないし…

 

「司令官、お疲れだね。仮眠でもとる? ほら、私の膝を貸してあげる」

 

 ああ、響…君は俺の女神か天使だよ……今ここで膝枕は自殺行為だから遠慮しとくけど…まぁ圧倒的に向こうが年上だけどっ!?

 ………思いっきり鳩尾に正拳突きされたぜ……結構気にしてたんだな…これからは気を付けよう……

 

 

 

 

 に、しても……

 

"もっときたいをだいじにしてください!!"

「すまん。悪かった…」

"もう!こんかいのふぃーどばっくもあわせて、とりあえずふつかはつかえません!"

 

 隣の区画でなんか護利のやつが怒られてるな……いい気味だ。

 さて、もうそろそろデブリーフィングもあるだろうし会議室行くか。

 

「あ、そうそう。この見取り図を渡しておくよ。色が塗ってある範囲…まぁ食堂とかな、は自由に歩き回ってもいいそうだ。夕食は先に済ませておいてくれ。あと…日向さんは着いてきてください。じゃっ解散!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「駄目だ。三日は開けすぎだ!」

 

 と御坂。

 まぁ確かに反対されるだろうなとは思ってたけど……

 

 デブリーフィングからそのまま次の作戦会議に入ったのはいいけど護利のやつの所の流星がさっき聞いたように三日使えないということで休暇にするという案がでたわけなんだが……まぁ…

 

「まぁ、そうなるな」

 

 日向さん、言いたい台詞を言えたからってどや顔しないでください。

 

「確かに折角敵勢力を多少なりとも混乱させることが出来た今叩くべきだってのもわかる。わかるけれども。次はかなりの大部隊、いや大軍だ。備えはしっかりやるべきだ」

 

「でもそれは向こうも同じじゃないか?時間は平等に流れる…物量で押してくるならたいして意味はないですけど」

 

 さて、どうしようか…お! いいこと思い付いた。

 

「かと言って、疲れてる艦娘あいつらを前に引っ張り出す訳にも行かない。そこでだ」

 

 みんなの意識が俺に向くように回りを見渡す。

 

「俺達で叩こう」

 

「………は!?」

(いやいやいや、俺ら人間だぞ?そんな事出来る訳……こいつら人間かどうか怪しかったんだったそう言えば。)

 

 おう、誰が人外だコノヤロー。全部聞こえてんだぞテメー。

 

「良し!そうと決まったら早速準備だ!お前も流星準備しろ!」

 

「あー、すまん。流星は二日間動かせない。()()()流星としてはともかく、『流星超機動試験型』として動かすのは無理だ」

 

「なんでだよ」

 

「さっきの戦闘機動で機体に相当ダメージが行った。そもそもあの機体自体がノーマル流星に無理やり試作(X)超機動(HM)ユニットをくっつけた奴だからな。そもそも機体自体ジェット並の機動だけならともかくあんな機動は想定外だったんだよ」

 

「じゃあどうするんだよ!このまま黙って見てるのか!?」

 

 いや、さすがにまずいだろ………

 

「なぁ、今コリアンダーって資源集積地になってるんだよな?」

 

「だろうな」

 

「ってことは、向こうの艦娘もどきが警備してて、……資源が()()()()()()()()|コンテナに入ってるって訳だ」

 

「まさか……」

 

「そう。潜入(スニーキング)作戦(ミッション)だ。これなら流星は必要無い。今日の夕暮れに作戦開始だ。丁度おあつらえ向きの装備もあるしな。ちょっと来てくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺たちが連れてこられたのは横須賀の飛行場の佐世保の占有スペースになっている所だった。

 そこで護利のやつが見慣れない物体をどや顔で見せつけてきている。

 

「これが極東支部の誇る大型物資回収装置、『対物フルトン回収システム』だ!

なんと装甲車どころか戦車も、鋼材満載の、列車で運ぶようなコンテナでさえ回収出来る!

これで空に浮かべたところを上空で待機させた富嶽で回収する。どうだ?」

 

「どうだ?って…使い方がわからないとなんとも言えないぞ?」

 

 ………それもそうだな。正論過ぎるぞ。まぁ、フルトンっていやぁ何度かじいさんから聞いたことあるな。

 

「フルトンって言うと………伸ばしたロープから風船を浮かべて固定翼機でフライパスして回収するやつか?あれ低速じゃ無いと取れないしかなり低空飛行しないとだからバレるぞ?」

 

 実際落下傘で物資や人員、兵器の降下をするときは制空権を確実に取った上で着地地点にも陸上兵力を寄せ付けないようにする必要がある。撃ち落とされるからな。

 何が言いたいかっていうと、大丈夫なのか、それ。

 そんな心配は無用とばかりに護利はいかにこの製品が優秀なのかを語りだした。

 

「このフルトンは安心と信頼と浪漫の極東製だ。そんなダメダメ仕様じゃ無い。なんせこいつは、風船の浮力で荷物そのものを上空まで上げる。そして、その上で富嶽のワイヤーアンカーで回収する。

もちろんその前に敵の対空レーダーだけでも無力化しないと行けないがな。

使い方はこうだ。回収したいものに近付いて、壊れにくい場所を見極め、くっつける。後は赤い『回収』のボタンを押すだけで回収出来る。場所を間違えたら青の『解除』を押せばいい。他に時限式や遠隔起動式もある」

 

「なるほどな。んで?そこまでどうやって行くんだ?」

 

「とりあえず沖まではボートか何かで。そこからはホバーで海面を移動して、手頃な小島でスニーキングスーツを降ろして貰って、代わりにバトルドレスを上げる。そこからは泳いで渡ろうかなと思ってるが?」

 

 泳ぐのか? この服は汚したくねーしなぁ…

 

「俺は舞空術使えるから良いが、藍原はどうするんだ?」

 

 あ、舞空術アリ?

 

「舞空術なら俺も使えるから問題無い」

 

「なら話は早い。エアクッション1号艇で行けそうだ。富嶽に積んであるから今のうちに出しておいてもらおう。シエルにエアクッション1号艇降ろしておいて貰わないとな」

 

 その言葉が言い終わるか、あるいはその直前か、俺は40年寄り添った相手が他界した次の日の夜に廊下で出会った、貞●といゆうかとか山姥?ゾンビ?なんかそんな感じのみたいな扶桑を見たとき並みにビックリというか寿命を縮められかけることになった。

 

「わかりました。すぐやっておきますね」

 

「「ヘアッ!?」」

 

 ブロ●ーみたいな声出たじゃねーか。

 

「いやいやいや、気配無かったぞ?」

と御坂。

「さっき来たばかりですから」

 

「いや、その前に近付いた時点で気付けるぞ普通は」

 

 いやいや、俺、これでも一応は剣道とか薙刀とかスポーツチャンバラとか色々嗜んでいるんだが!?

 

「さあ、なんでですかね?」

 

 龍田、神通、鳳翔さんに似た性質を感じ取ったぞ………

 

「じゃあまあ、そういう事でとりあえず1500までに集合、集まり次第出撃だ。俺は値段交渉に行ってくる」

 

 行ってら~。暇だしDMでもやるかな…

 あ、その前に飯、飯。腹へった…腹が減っては戦はできぬって言うしな。




スポーツチャンバラ
最近そこそこ有名になってきたスポーツ。始まりは1970年代。
いずれも微妙だったり困惑しかないアニメも作られた(一個人の見解です。
ちなみに作者は全国出場経験あります。
薙刀は経験ないです





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