わかっています。あれだけ放置しておいて今頃何ノコノコと更新してんだ、と。
はい、言い訳はありません。Twitterで遊んでいました。申し訳ないです。
あ、やめて、石投げないで!
難波船霊神社。
駿達が住む鎮守府の敷地内にあるそこそこ大きな神社である。主祭伸は艦船だが、元は軍人の駿の祖父が建立した神社。いろいろな軍神も祀られている。
そこに今日は幻想郷に存在する二つの神社から巫女と神とが来ていた。
「ほへ~結構でかいねこの神社」
金髪に変な帽子を被った小柄な少女が感想を言うと、
「うむ、しかもきちんと整備が行き届いている」
高めの身長にショートカットのナイスバディの女性が相槌をうつ。
「それにしても人の気配がありませんね」
そして以前妖精さんsに秘密の部屋へ引きずり込まれ若干のトラウマを刻み込まれた早苗が境内の人気の無さを指摘する。
「まったく、アイツから呼んでおいて自分は遅刻ってやつ?」
「あれ? 霊夢もう来てたのか。で、東風谷とそちらが守矢の?」
そして霊夢がイライラし始めると平安期に貴族の服装として流行った狩衣を着込んで上空から降りてきた駿は霊夢に声をかけると妖怪の山の頂上に社を構える守矢神社の風祝東風谷早苗に確認をとると、話題に上がった二柱がそれぞれ自己紹介をした。
「ああ、八坂神奈子だ」
「洩矢諏訪子だよ」
「というか駿さん何で狩衣持ってるんですかね……」
「三代目を襲名させられたときに要らないって言ったのに押し付けられてな。今日は長門のやつに無理やり着せられた。ま、とりあえず……社務所へ案内するよ。こっちだ」
駿に連れられ、三人と二柱は本殿横にある社務所へ向かった。
ここはお守りや破魔矢を売ると同時に神職の休憩場所でもあるのだが、現在は無人だ。
巫女役の金剛姉妹はティータイムをしているし、扶桑姉妹は間宮へ茶菓子を買いに行っている。
社務所の中にある8畳間の休憩場所に案内された守矢と博麗の神と巫女はとりあえず思い思いの場所に腰を下ろす。あらかじめ座布団が置かれていたので選択肢はあまりないが。
「それにしても何故社務所にWi○があるんですか……」
「ああ、それはだな……ウチのやつらはいい年して中身が年不相応と言うかなんと言うか……まぁ、永遠の子どもだな」
「は、はぁ……ところでソフトとかは何を?」
「ス○ブラとかマリオカ○トとかかな」
「いいですね! 今度対戦しましょう」
早苗は幻想入りする前は普通の女子高生である。神が見えることを除いて。
幻想郷に来てからと言うもの娯楽が少なく、退屈していた彼女は目を輝かせると駿に迫りながらゲームの対戦を約束させるのであった。
「提督、お茶と羊羮を持ってきました……ってあら、あらあら…」
「ち、違うぞ扶桑! ちがうからな!」
そこへ茶菓子を持って扶桑が来たのだが、端から見れば早苗が駿を押し倒しているような絵図である。誤解が生まれるのも致し方ないだろう。
クスクス笑う扶桑を三分ほどかけて説得した。
「ところで扶桑、金剛姉妹はどうしてる?」
「ふふ、屋上でお茶会してました」
「あーやっぱり? というかさ、そろそろ笑うの止めよ? んでさ、何で山城は廊下の隅で平伏してるん?」
「さぁ……神力がなんとかと言っていましたが……では私はこれで」
「おう。ありがとな」
扶桑が襖を閉じて去っていくと、駿は本題を切り出した。
「えー皆さんご存知の通り、我々は神社を持っているわけですが、現状この神社が一番人里に近いのでしばらくの間参拝客の集中が起こる可能性があります。
そうなると博麗はともかく守矢の皆さんには…」
「ああ、死活問題だ。神は信仰があってこそ存在できる。現人神の早苗はまだしも、我々二柱は消滅するだろうな」
「ちょっと、博麗はともかくってどう言うことよ」
「祀っている神の名前も知らないお前が言うな。」
霊夢の抗議をさらっとあしらって駿は話を続ける。
「で、その事についてなんですが、恐らく神奈子様は消滅されないと思います。ウチの主祭神は船なんですが、東風谷さんから聞いていると思いますが、ここの娘らは旧海軍の艦艇の魂を持った存在ですからその縁でウチは軍神も祀っているんです」
「なるほどな。ここに参拝する者がいるうちは私も消滅はしないか。しかし守矢に参拝する者がいなくなれば私はかなり力を失うだろうな」
「えぇ、というわけでできるだけ早期に分社を作りたいので分霊の儀式の日程をと思いまして」
分社とはご神体から別の器に神様の一部を分けて、その器を祀り、新たな神社や摂社を建てることを言う。因みにこういう文化は日本独特であり、世界的にかなり希少とされる。
その後は三者の都合を考慮した上で日程を取り決め、1週間後ということになった。
会合の後は鎮守府を案内することになっていた。
「じゃ、まずは本館から案内しますね。三階建て一部四階での述べ床面積は48900
次に渡り廊下で繋がっている艦娘寮こと南館になります。
ここはほとんどが艦娘の私室であり、普段は用件を伝えるか鍵を持っていないと入れない仕組みです。今回はそこにいる響に開けてもらいました」
艦娘寮に入れないのはお察しの通り艦娘を襲う不届き者の提督や職員がいたためである。無論その連中は憲兵や海軍特別警察隊のお世話になってドナドナされている。セクハライジョウ、ダメ、ゼッタイである。
そのまま響も着いてきたがグラウンド、飛行場を案内して、霊夢に見せると約束していた工廠に到着した。
工廠の高さはビル四階に相当し、地下三階地上二階だ。騒音関系で艦体の建造は地下で行われ、艦娘の建造は地上で行われる。
「と、いうわけで。建造と開発を体験してもらいます。といっても投入する資材の量はこの表の中から選んでもらいますが。何しろ限りある資材ですので」
体験は霊夢、加奈子、早苗、諏訪子の順になった。霊夢が選択したレシピは適当に割り振られた345/400/210/47。駿も響も駆逐艦だろうな……と心のなかで思っていたのだが建造時間は3時間20分。経験したことのない時間である。呆気に取られる二人の横で残りの三人もそれぞれ投入を完了したようで、ドックからはなにやら物音が聞こえてくる。
そのおとで我に返った駿はとりあえず
「ひゃっはっー!!」
「マツリジャァァァァア‼」
「燃やせ燃やせー!!」
「ふぁいやー!」
「いつも通りだな」
「そうなのか?」
説明しよう!妖精さんはバーナーを使うと世紀末状態になるのだ!
あ、はいつまんないですよね。続けます。
そんなこんなでタイマーの時間がみるみる減っていき0になった。
「じゃあ、まずは諏訪子様からどうぞ」
「お、私が一番かい? どれどれ」
諏訪子が開けたドックからは
「航空母艦、鳳翔と申します。
最初から空母として建造された、世界で初めての航空母艦なんです。
小さな艦ですが、頑張りますね」
「鳳翔さんか」
「母性溢れるオーラを感じるねぇ」
「どうする司令官? このままじゃドッペルガー現象が。引き取ってもらうかい?」
「えっ? あの、え?」
出てきた瞬間に理不尽な扱いを受けるお艦には同情の念が禁じ得ないがとりあえず混乱状態の鳳翔さんはおいておいて神奈子の番となり、これまた変に時間が短かった神奈子のドックを開けた。
「松型駆逐艦梨です!
え?わかば? そんな子しりません!」
「うん? なかなか面白そうなやつだな。どういう奴なんだ?」
「駆逐艦梨。対空と対潜、安価と建造時間短縮を目指した一等駆逐艦で大日本帝國が設計した最後のタイプの駆逐艦でかなりの数が竣工したんだよ」
「なるほど、博識だな」
「後輩のことだからね」
「よし、じゃあ早苗、行くか」
早苗が出したタイマーの時間は2時間10分。これまた未知の数字である。
「旧型
米軍?ちょっと黙ろうかしら?」
「司令官………」
「あれだな」
「沈黙の艦隊のくらまだね」
「? ああ、神奈子さんがお気に入りのあのマンガですか!」
どうやら早苗のアニメ好きは神奈子の影響らしい。ジャンルは違うようだが。
史実では未だ現役の彼女であるがかの作品においては米軍のミサイルにより沈没している。
「あーっ! わかば先輩!」
「誰ですかあなたは! わかばなんて子は知りません!」
くらまからすれば知っているが今のわかばは梨であり、護衛艦時代の記憶はない。というのも一度沈没したからなのだが……とりあえず興奮状態のくらまを響が鳩尾に正拳突きを食らわせて黙らせて最後のドックとなる霊夢の扉を開くことにする。
「一体誰が出るんでしょう?」
「なんかどんどん現代に近づいている気が」
「ふん、さっきまでほったらかしにしてたくせに…開けるわよ」
「我々の航海はまだ終わっていない……私が神の盾…
あ!どうも、ゆきなみ型
「…………」
「…………」
「…………」
「あれ?神奈子様に駿さん? 響さんもどうしたんですか?」
「(架空艦とはいえ)最新鋭艦が来ちまったぁーーーーーー!」
あ、あと、告知やらせてください。
叢雲 狛ID:93951と
ゆすくうけにさんID:94898とのコラボ小説やります。