東方艦隊夢想   作:佐武 駿人
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ちょっと早いが投稿。
大丈夫だよ。まだストックはある。
4/1には異変編を投稿するよ。


今回もキャラの崩壊があるかもです。

なお、しばらくの間、猫耳注意報を発令します。


第二章猫耳異変
第十話:やっぱり幻想郷と言えば?


「皆、異変を起こそうと思うんだ。」

 

『『『『えええええぇぇぇぇーーーーーーーーーー!!?』』』

 

「ちょっと待ってください! 異変ってあの射命丸さんが言ってた異変ですか!?」

 

「そう。やっぱりせっかく幻想入りしたんだから、やらない手はないと思ってな。

しかも、だ。異変のあとは宴会って相場が決まっているらしい。

だからな異変が終わったらお前らの罰も解除してやる。存分に飲んで暴れろ。」

 

「「おう! その話、乗った!」」

 

 宴会という言葉と暴れろという言葉に反応した酒を飲みたい隼鷹と駆逐艦と戯れたい長門だった。

 朝、朝食の席で言った一言で幻想郷に史上最大級にして最もくだらない異変が起きようとしていた。

 

 

/一時間後:作戦室/

 

 そこには鎮守府のありとあらゆる妖精、ヤマト、明石、青葉、夕張、霧島、真田、そして物事の発端である駿がいた。

 

「さて、今回集まってもらったのは他でもない。どんな異変を起こすかについて話し合うためだ。

と、いうわけで何か意見のある人は?」

 

 するとすぐに、一人の妖精が手を挙げた。

 

「はい!」

 

「何だ? 飛行隊長。」

 

「幻想郷のありとあらゆる住民に猫耳をつけましょう!」

 

「今の意見に賛成の人?」

 

「面白そうだ……」

 

「楽しそうなので。」

 

「賛成」

 

「「異議なし!」」

 

『『『『『仲間の意見なので!!』』』』』

 

「その写真が撮りたいので!」

 

「う~ん、まぁいいか♪

賛成多数で今の意見を採用するぞー?」

 

『『『『『『『『『『『異議なし!!!!』』』』』』』』』

 

「よし、なら青葉! お前は妖怪の山へ行って射命丸にこの紙を渡して妖怪の山の協力を要請してこい。

他は工廠に集合。」

 

 

/工廠/

 

 

「そうだ。ヤマト、このメモに書いてある奴呼んできてくれるか?」

 

「分かった。けどなんで俺をメンバーに入れた?」

 

「悪巧みが好きそうだから。違うか?」

 

「ご明答。じゃ、行ってくるわ。」

 

 しばらくすると響、雷、電、夕立、大和、多摩、隼鷹(暴れたため拘束状態)が連れてこられた。

 

「お呼びでしょうか?」

 

「放せーー!」

 

「何の用だい?」

 

「何かの集まりっぽい?」

 

「お前達を呼んだのは他でもない。実験台にするためだ♪」ニコッ

 

 その言葉と笑顔に大きな危機感を感じた彼女達は全力で逃走を図ろうとするが、すでにドアはヤマトによって封鎖されており、周りは駿率いるメンバーに囲まれていた。

 

「提督ーーー! 青葉、只今戻りましたぁ!」

 

「連れてこられました! 清く正しく射命丸文です! サンプルとして白狼天狗の犬走をお持ちしましたぁ! あと、アシスタントのにとりです。」

 

「もがあーーーー!(離してくださいーーー!)」

 

「よろしく~♪」

 

「お!? 早かったな?」

 

「ええ、妖精さんに頼んで出してもらった川崎C-1で行って落下傘降下してきましたから。」

 

「帰りは飛行機まで私が持ち上げるはめになりましたけどね。」

 

 アハハハ、と笑い会う駿達の側で拘束されている響達は連れてこられた天狗に同情しながらも次は自分達だということを考えるとその気持ちもすぐに消えてしまった。

 

 

/研究室/

 

 

「白狼天狗は犬耳ですけど大丈夫ですか?」

 

「ああ、参考にするだけだからね。」

 

「おーい、こっちにでんしけんびきょうもってきてくれー」

 

「ほーい。」

 

「培養液が足りんぞー?」

 

「皆さん頑張ってくださいね。」

 

「「「「「まかせろー」」」」」

 

 響達が鎮守府から姿を消したあとしばらく工廠から少女達の悲鳴が聞こえてきたとか。

 

 

/四日後:工廠内実験室/

 

 

「提督ー!」

 

「どうした明石。」

 

「ついに完成しました!」

 

「よし、じゃあ最後の臨床実験といきますか!」

 

「止めるニャ、多摩なんかに使うより大和に使う方がいいニャ!」

 

「夕立もそう思うっぽい……」

 

「ぽいぽい、たま………全員分あるから心配するな♪」

 

「「ヒッ!?」」

 

「とりあえず、早く使いましょう。霧状ですから、全員部屋の外に出ますよ~」

 

 全員が部屋の外に出たあと猫耳になる薬が噴霧された。

 非科学的と思うだろうが、この人達にかかれば造作ないことである。

 

「結果は・・・・?」

 

「「「「「(ドキドキ)」」」」」

 

「きゅ~…」

 

「ぽい~~」

 

「後で…覚えて…おいててください……ね…?」カクッ

 

 煙の中からは無事に猫耳になった姿の実験台達が目を回した状態で現れた。

 その瞬間、観測室の中に割れんばかりの歓声が轟いた。

 

「イイイィィィヤッッッフゥゥーーーーー!!!」

 

「やったぜ!」

 

「おお!」

 

「「青の科学者の科学力は世界一イイイィィィィィィ!!!!!」」

 

「よし、直ちに量産だ!」

 

「「イエッサー!」」

 

「うう、これは少し…いや、かなり…とても恥ずかしいな……司令官、後で覚えておいてもらうよ……」

 

 しかし、駿にはある不安があった。

 

「ところで、霧状なら俺達も猫耳になるんじゃ……?」

 

「こんなこともあろうかと、ちゃんと中和剤も作っておいたぞ!」

 

『『『『『真田さん万歳!!』』』』

 

 

 

/三十分後:執務室前廊下/

 

 

 そこでは憤怒の形相で駿を追いかける響と雷の姿があった。もちろん右手に碇を持って。

 

「待て司令官」

 

「待ちなさい!!」

 

「わ、悪かった! 悪かったから!」

 

「悪いと思うなら待ちなさい!!」

 

「待つんだ司令官」

 

「待ったらその碇で殴る気だろ!?」

 

「「当たり前(でしょ!)」」

 

 

「夕立、電ぁ~~ね、猫耳なんかつけて可愛くなったお、お前らが悪いんだぞ……

や、やってやる……(猫耳が)消える…前に!!」

 

「ひぃぃぃーーーー! 長門さんが狂ったぁぁぁーーーー!」

 

「ぽい~~~!」

 

「た、たしゅけて~~!」

 

「はわわわわわわわわわわわ~~!」

 

 

 

 

 ちなみに、長門に追いかけられた方は助けた大和曰く猫耳で上目遣いの涙目で危うく自分の理性までもが危なかったらしい。




後日、駿はコッテリ絞られたとのこと。
気を失う前の最後の言葉は「猫耳には勝てなかった……」ガクッ

らしい

あと、この異変を思い付いたのは作者がどうしても響とか瑞鳳鶴、フランドールとか咲夜さんの猫耳を書きたかったがためです。
そして妖精と青の科学者にかかれば魔法も科学も見分けがつかない……



次回は異変を起こします。
まずは紅魔館から血祭り(誰かの鼻血)に挙げてやる。
そしてやっと霊夢達と顔を会わせます。

なお、異変編は頑張って前編後編の二段構成にするつもりです。
それが終わると鎮守府に新たな仲間が増えます。
お楽しみに。





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