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校長室だより

「色々な同窓会に出席して」     H31年1月31日更新

 私は立場上、色々な学園卒業生の同窓会に出席する機会があり、その度に応援や叱咤激励など、熱いメッセージや元気をいただきます。今回は「色々な同窓会に出席して」と題して少し私の出席した本校の各同窓会の様子を紹介させて頂こうと思います。

 私はご案内を頂いた同窓会には、できるだけ出席させて頂くようにしていますので、1年間でいうとかなりの数の同窓会に出席させていただくことになります。今年度も多くの同窓生の方々とお会いできました。同窓会の規模も、内容も様々ですが、何といっても、最大のものは毎年8月11日の山の日に開催されている同窓会総会であります。お盆近くの最も暑い時に開催されていますが、総会後の懇親会(パーティー)は、現在の120(イチニーマル)記念館という建物が出来る前は、ほつま体育館の下の吹き抜けのオープンスペースを会場にして、ウチワを片手に汗を流しながら開催しておりました。しかし、120記念館が完成してから、ここ数年は冷房のきいた会場で、総会後にパーティーを行っています。毎年250人前後の同窓生が集まり、盛大で和やかな会となっています。 昔はともかく、今は学校内でアルコールを伴う会食を行うことは不適当として、一切いたしておりませんが、この同窓会だけは、1年に1回の例外なのであります。どこの学校でも同窓会総会で懇親会を伴う場合は、ホテルなどの会場で開催するのが常識です。しかし、本校では総会と懇親会だけは、長年学校内で行っているのであります。理由は平素からご協力やご支援をいただいている卒業生の方々が、母校を会場に、懐かしいひと時を過ごしたいという思いを強く持っておられるからであります。夏休み中ということもあり、お盆に近い時期の開催でありますので、遠方から帰省される方もおられ、同窓会の毎年の恒例行事になっています。
 また、東京や大阪や名古屋などで開催される同窓会の支部会にも参加させていただきます。「ふるさとは遠きにありて思うもの」という室生犀星の言葉がありますが、故郷を離れている同窓生は地元にいる同窓生より、故郷や母校を懐かしむ気持ちが、とても強いものであることを、出席する度に感じさせていただきます。東京や大阪では毎年100名前後の同窓生が出席されており、私も年に1回お会いできるのを楽しみに出席させていただいております。
 同じ職種の方々の同窓会や同じ団体に属する方々などで開催される同窓会もあります。たとえば、「ほつま医会」とか「ほつま歯会」といったお医者さんや歯医者さんの同窓会などであります。毎年感心させられるのですが、「ほつま医会」では、懇親会の前に必ず参加者による医学研修会を持ち、発表や質疑応答などを行い、その後懇親会に移るといったことを恒例にしておられます。私には聞いてもわからないことも多いのですが、お医者さんとして、お互いに学び合うというその姿勢に感心させられます。
 もちろん最も多いのは、同じ学年の卒業生の同窓会であります。つい最近で申しますと、成人式を迎えた学年が、この1月13日(成人の日の前夜)に、福山の会場で盛大に開催しました。卒業してまだ2年もたっていないのですが、故郷での成人式に出席するため、多くの卒業生が帰省しており、今回も卒業生220人のうち、140人も出席するという、参加者がとても多い、そして最も若い学年の同窓会となりました。今回のその新成人の同窓会では、往復はがきや手紙で出欠をとったのではなく、メールやラインで呼びかけて出欠をとったということを聞きました。その方が手間暇がかからないし、確実に伝わるというのです。今後の若い人たちの同窓会はそうなっていくのだろうなあと驚かされました。出席して、さすが若い人たちの同窓会は活気があり、華やかな雰囲気を感じましたし、また卒業生たちはたった2年足らずで高校生から大人の男性・女性に変身しており、すっかり見違えてしまいました。
 一方、昨年秋には、年齢でいうと満や数え年で77歳になられる大先輩の同期会にかかわらせて頂いたり、出席させて頂いたりしました。卒業回で言いますと、前述いたしました新成人の卒業回が高69回卒に対して、高12回卒、13回卒で、その祖父母世代にあたられる方々の同窓会でした。沢山の元気や感動をいただきましたので、次にそのことを書かせていただきたいと思います。
 喜寿を迎える2つの期の同窓会は10月と11月に続いて開催されました。喜寿というのは言うまでもなく77歳のことで、昔から長寿を祝い喜び合いますが、高校12回卒業の期の方々は、満年齢で77歳の喜寿の記念同窓会として、1学年下の高校13回卒業の方は数え歳の年齢で77歳の喜寿の記念同窓会ということで開催されたのであります。
 ちなみに、どちらの卒業生の方々もそのプログラムの中に、母校訪問を組み込まれておりましたので、私にとっては大先輩が母校にお越しいただくのですから、後輩として、校長として、校内の案内や学園の歴史や近況報告などをお話させて頂きました。 
 参加された方々は、卒業して60年近くが過ぎているにもかかわらず、一瞬にして遠き昔の中学生や高校生にタイムスリップされたようで、学園の青春時代に帰り、生き生きと話をされておられるのであります。誠に失礼ながら後期高齢者を迎えられている、いわゆるお年寄りの方々なのでありますが、笑顔一杯で「~君」「~ちゃん」と呼び合われる様子は、誠にほほえましく、実に生き生きととても楽しそうでありました。そのような様子を拝見して、こちらの気持ちも温かくなり、元気をいただいたようなことであります。
 そんな姿を拝見しながら、今の生徒たちが果たして卒業して50年も60年もたっても、あのように素晴らしい同窓会を開き、旧交を温めることができるだろうか、いや是非そうあってもらいたいものだと、思ったようなことでありました。
 最後にこの新年1月2日に高校39回卒(50歳)と高校41回卒(48歳で卒業30年記念)の同窓会の案内を頂き出席させていただきました。私が大変困ったのは、どちらも1月2日の午後2時からの同じ時間の開催で、それも39回卒は福山、41回卒は岡山が会場でした。どちらも、若い時に担任などを持った学年でしたので、両方に出席したかったのですが、何分、同じ時間に岡山と福山では、両方の出席はかないません。しかし、新幹線で移動すれば少しの時間なら両方に顔だけは出すことができると思い、時刻表を見ると何とかなりそうなので、初めに岡山の同窓会に出て、新幹線で福山に向かい後半は福山の同窓会に出ることにしました。心残りだったのは、どちらの卒業生の皆さんともゆっくりお話ができなかったことであります。何とか両方の同窓会に出ることが出来たのですが、その日は慌てていて大失敗をしてしまいました。岡山から福山に停まる「さくら」に乗車する予定でしたが、その数分前にホームへ入ってきた福山に停まらない「のぞみ」に間違って乗ってしまったのです。気が付いた時は新尾道を過ぎていて、広島まで行ってしまい、慌てて福山に引き返したというようなことで、余計参加時間を自ら縮めてしまうという大失敗をしてしまいました。

 この1年の間にも沢山の同窓会に出席させていただき、色々なことがありましたが、多くの卒業生の皆さんとお会いでき、元気をいただいたようなことであります。
そして、どの同窓会に出ても、大変嬉しいことは、いつまでも母校の心を大切にされ続けておられる方々にお会いでき、その度に母校で学んだ「心」や「合言葉」の精神を大切にされてきたことを聞かせていただけることであります。それぞれが本当に心温まる同窓会なのです。

 さて、現在高校3年生は、センター試験も終え、2次試験や私立大学の試験に向けて頑張っていますが、もう一ケ月もしないうちに卒業式を迎え、母校を巣立っていきます。高2以下の在校生達も、やがてこの学び舎を巣立っていくわけですが、彼らが何十年たっても、在校時に学んだことを忘れず、大切にしていると言ってもらえるような学園教育を進めていかなければならないと、改めて思わせていただいているようなことであります。
 今日は1月31日です。本校の高校の入学試験の日です。平成も残すところあと3か月になりました。県内ではまだまだインフルエンザが猛威を振るっており、本校中学でも学級閉鎖などが続いています。しかし、数日後の2月3日は節分、そして4日は立春です。校庭の梅の花もほころび始めました。「はーるよ来い♪ はーやく来い♪」早くインフルエンザも収束させて、さわやかな春を迎えたいと思っているところであります。


 

 

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