第一話:再会
駿サイド
あのくそ女神と転生の約束のあと俺は下界へと文字通り『落とされて』いた。
「・・・・~~ああああああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー!」
「ぐべらぁ!?」
あ、誰かに当たったみたいだ。ん?あれは黒い翼に山伏のような格好…鴉天狗か…。
だとすると、ブン屋かヒッキーだな。よし、放っとこう。
そんなことを考えているうちにどんどん地面が近づいてきて…
モニュ…
へ? ・・・・・何か今柔らかいものの上に落ちたぞ!?
ま、まさかとは思うが…。
「Hey!てーとくー、会った瞬間からこの私に手を出すとは、遂に私の気持ちを受け入れてくれるんですネー?」
やっちまった・・・。
ていうか、何か金剛が鼻息荒くして目がトロンとしてるんですけど!?
「はぁ、はぁ、うふふふふふふふふふふふ・・・」
「ひぃぃぃぃ!」
「やめんか、金剛!」ゴチン!
「うべ!?」
あ、長門さんだ。この人こそ俺の女神だ…。
「提督は私の物だからな♪」
前言を撤回する。
「ふふ、私達にあれほど絶望と悲しみを与えておいて、お咎めなしは・・・できんなぁ…」
「ぎぃやああああああああああーーーーーーー!」
このあとどうにかして助かったよ。危うく自分の何か大切な物が奪われるかと思った…。
駿サイドアウト
あのあと、二人をどうにかして鎮めた(非合法的手段)駿は彼女達艦娘と久しぶり(駿が神界に行ってる間に二週間が過ぎていた)の再開を喜んでいた。
「う、う、…しれぇーかぁーーーーーん! う、ぐすっ」
「本当に最初こっちへ来ることになったときは驚いたのです。」
「そうだよ。いきなり神様を名乗る女の人が来たかと思うと、司令官さんに会える、と言ってここへ連れてこられたんだからさ。」
「じゃが…再び会えて嬉しいぞ。」
「あぁ、みんな…ただいま。」
『お帰りなさい(なのです)!』
しかし、駿にはひとつ気になることがあった。
それは東方の世界へ入ること(幻想いり)において一番厄介なイベント。
自称幻想郷伝統のブン屋、射命丸 文のかなり鬱陶しい取材である。
そして、その予感は的中する。
「!電探に感あり!司令ぇの言ってた奴だよ。」
「吾輩の索敵機でも確認した。黒髪ショート、山伏の様ないでたちにフリルのスカート。
まさしくコイツじゃな。」
そして彼女のスピードは優に千キロを越えていて、すぐに神社上空に達した。
「あやややや! そこにいるのは、幻想入りするなり、私の頭に大ダメージを食らわした外来人さんじゃないですか!?
これは取材するしかありません! よって取材を申し込みます!」
「取材か…それもいいかもしれん。
だが、断る!
大和、秋月、比叡、霧島、島風! 対空戦闘! 零式弾もしくは三式弾装填!」
「了解! 主砲、凪ぎ払え!」
「誤差修正…第二斉射、撃ち方始め!」
「連装砲ちゃん、いっくよー?」
「あややや、そんな物でこの私を撃ち落とせるとでも…!? きゃん!」
「対空射撃だけが…対空戦闘じゃない…」
天狗は加賀の放った零戦に撃ち落とされた。
「良くやったぞ、加賀。」
「ありがとうございます…」デレデレ
そこへ島風がダッシュで来た。
「みてみて、これ!」
島風が差し出したものは天狗のなれ果てだった。
「島風…これはさすがにだめだろ…」
「島風! そんなものに触っては駄目だ! すぐに手を洗いにいってこい!」
「ハーイ」
そして史上最大規模の幻想入りがここに実現した。
リアル友達からの質問
Q:護衛艦とかは出るの?
A:史実、フィクションののどちらかで沈んだ奴、解体された奴は出るかも。
Q:タグのヤマトは?
A:ふっふっふっふ…幻想郷のルールを艦娘に適用させるための布石です…