【競馬・ボート・競輪】[ボート]若林が地元で悲願のGI初制覇 江戸川大賞2019年2月1日 紙面から
江戸川ボートの開設63周年記念GI「江戸川大賞」は31日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、1号艇の若林将(35)=東京=がコンマ05の快ショットで1Mを力強く先マイ。事故艇もあって2周1Mを先頭で回った時点で勝負あり。悲願のGIタイトルを地元周年で飾った。気迫のタッチSで攻めた福来剛が2着に入り東京支部でワンツー決着。3着は1Mで冷静に差した新田雄史。エース機の海野康志郎は1Mで転覆失格となった。 江戸川の第一人者でもある師匠・石渡鉄兵の背中を追い続けた若林将が、地元周年で悲願のGIタイトルをつかんだ。 緊張感が漂う優勝戦。これ以上ないコンマ05のSを踏み込んだインの若林だが、2号艇の福来はさらに速いタッチS。のぞかれるスリット隊形にも冷静さを失わず、ぐいっと1Mを先マイ。「舟の返りだけは節イチくらい良かった」。バックで先頭に抜け出すと、後続の反撃を許さず真っ先にゴールを駆け抜けた。「正月開催で鉄兵さんのペラの雰囲気を覚えていたのが大きかった。ずっとここを取ることが目標だった」と喜びをかみしめた。 デビューから約13年8カ月。同期の篠崎元志、平本真之、新田雄史はすでにSGタイトルを手にしており「自分には格が足りないと感じていた。でもGIを勝てて、そういう気持ちをなくせるくらい自信につながりました」。これで来年のクラシック(平和島)で2度目のSG出場権を獲得。大きな一歩を踏み出し「優勝できたしリズムはいい」と白い歯を見せる。夢を実現し、GIウイナーの仲間入りを果たした若林が、ここから勢いを加速させる。
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