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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]きさらぎ賞 テンゲン粗削りの魅力 母譲りの能力

2019年2月1日 紙面から

 未勝利を勝ったばかりでも魅力十分だ。デビュー4戦目で初勝利を手にしたメイショウテンゲン。外に膨れたり、内へもたれたりする癖で2、2、3着と惜敗が続いただけに“ようやく”と表現していいだろう。土屋助手は「攻めは真っすぐに走るのになあ。余裕があるからなのか、外にも内にも行く」と首をかしげる。

 今回はその対策としてリングバミを使用する。「口向きが原因じゃないので効果があるかどうか。フワフワして走るから、若さとしか言いようがない」と苦笑いする。

 父はディープインパクトで、母のメイショウベルーガは2010年に日経新春杯、京都大賞典と重賞2勝を挙げた良血馬。母も管理した池添兼師は「いい子を出すと思っていた。母は古馬になって良くなったし、この馬も一回り大きくなったら…と思う。まだ成長途上だし、奥手だとは思うけど、クラシックを目指すなら、ここでいい競馬をしないとね」と厩舎ゆかりの血統に夢を描く。

 土屋助手にとって担当馬のきさらぎ賞参戦は、昨年のカツジ(5着)と2年連続となる。「完成度はカツジの方が上だったし、長い目で見てほしい。ただ、まともに走ってどれだけの競馬ができるのかを見てみたいよな」。重賞のメンバーに入れば、ソラを使って癖を出す余裕もないはず。まだ幼くて粗削り。だからこそ、底知れぬ能力を感じさせる。 (栗東取材班)

 

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