ラグビーの世界最高峰リーグ・スーパーラグビー(SR)に日本から参戦しているサンウルブズが国内合宿の実質最終日にあたる1月31日、千葉県市原市での練習を報道陣に公開。日本代表のアシスタントコーチを兼ねるトニー・ブラウンヘッドコーチ(HC)は「スーパーラグビーを戦うコンディションを整えることができた」と総括した。
サンウルブズは同14日に同市で始動。途中、大分・別府にも場所を移して約3週間、今季に向けた強化に努めてきた。今秋のW杯日本大会に向けた代表候補のSO松田(パナソニック)は順調な仕上がりをアピール。代表では田村(キヤノン)、サンウルブズではパーカー(神戸製鋼)を追う立場にあるが「まねするのではなく、自分の色を出していきたい」と語った。
今後のスケジュールは2月2日にオーストラリア合宿へ出発。SRのレベルズとの実戦形式練習などで最終調整し、シャークスとの今季開幕戦(16日・シンガポール)に備える。 (大友信彦)
市原市に戻っての第3次合宿(1月28日~)にはサンウルブズのメンバー外から4選手が練習相手として参加しているが、中でも“ハンパない”気合を見せていたのがWTB藤田(パナソニック、写真)。前回W杯メンバーながら現在は代表候補からも外れているという危機感からか、日本代表のブラウンHCに直訴、交通費、宿泊費とも自腹でやって来た。
「W杯は諦めたくない。自分にできることは全部やってチャンスをつかみたい」と言葉に決意を込めた。