【芸能・社会】中島みゆき、「やすらぎの郷」の続編に異例 主題歌2曲書き下ろし2019年2月1日 紙面から テレビの世界で活躍した昭和世代の人たちが入居する老人ホームを舞台に、家族の絆・友情・死などについてシリアスにユーモアを交えて描き、話題になった一昨年のテレビ朝日系の帯ドラマ第1弾「やすらぎの郷」の続編「やすらぎの刻~道」(4月放送開始)の主題歌をシンガー・ソングライターの中島みゆき(66)が2曲書き下ろした。 作者の倉本聰さん(84)の熱烈なオファーを受けて提供した前作の主題歌「慕情」が、ドラマと共にヒットしたのに続く中島作品。しかも、「進化樹」「離郷の歌」という2曲を一つのドラマのために書き下ろすのは異例で、中島自身力の入れようがうかがわれる。 「両方聴かせていただいたところ、どちらも全く違う曲調なのですが、どちらも見事にドラマのテーマが込められており、両方使わせてください、となりました」と中込卓也プロデューサー。前作の「慕情」を含め、劇中での音楽の使われ方に注目だ。 続編は、石坂浩二(77)が演じる菊村が執筆するシナリオ「道」が、新たに映像化される物語になる。 ◆「夜会」vol.20「リトル・トーキョー」
中島が1989年にスタートさせたユニークな音楽劇「夜会」vol.20で、5年ぶりの新作となる「リトル・トーキョー」が30日夜、東京・赤坂ACTシアターで始まった。 北海道が舞台。広大な土地と古い屋敷を相続した杏奴(中島)が、乗っ取りをたくらむ男の言われるままに“政略結婚”させられる。ホテルを経営しながら、ほそぼそと暮らしているところへ、長く行方が知れなかった姉の李珠(渡辺真知子)が、ひょっこり現れたり、近くに住む農場主、夫の愛人らが出入りして謎めいた行動をとる。 山犬がアクセントになったり、ファンタジーな雰囲気をまとったサスペンス仕立ての物語だ。 インストルメンタル、リフレインを含め全32曲。これまでは基本的に新曲で構成してきたが、今回は「野ウサギのように」など過去に発表した7曲も織り交ぜたのが、新たな試み。 中島のドラマティック&チャーミングな歌唱は相変わらずで、初出演の渡辺の歌唱力も光る。「夜会」のテーマ曲として何度も歌ってきた「二雙の舟」が、圧巻の迫力だ。 一幕目で歌詞をとちった中島は、カーテンコールのあいさつで「今回は、なかなかいけてるではないか、と思ったらやってしまいました」とおどけた表情で満員のファンに語りかけた。これには渡辺が「寿命が縮む」。中島は「27日(千秋楽)までには覚えたいと思います」と続けて笑わせていた。 今回も中島の構成演出・脚本。チケットは完売だが、毎日当日券が若干枚ある。2月27日まで。(本庄雅之)
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