日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が31日、沖縄・国頭入りした。初めてのキャンプを迎える吉田輝は体調管理のため早寝を徹底する考えを明かした。
どこまでも自然体だった。3時間弱のフライト後、1時間半のバス。「移動が長くて疲れました。ずっと寝てました」。やや寝起きの表情でも吉田輝は気負うことなくいつもの笑顔をみせた。宿舎の屋外スペースでの囲み取材を終えると、それまで快晴だった空が一変。吉田輝が部屋に入ったとたん大雨に。沖縄の空もゴールデンルーキーに味方している。
キャンプインを迎えるにあたり、ミーティングでは体調管理の徹底が指示された。吉田輝は「野球に集中するように早めに寝るようにしたい。休みの日もちゃんと朝に起きて生活リズムをしっかりしたい」と話す。就寝時間は遅くても午後10時台。高校生ならテレビを見たり、スマホをポチポチいじりたくなる時間帯だが、部屋では疲労回復を最優先させる。1月の自主トレ中は午前7時過ぎには起きていただけに、最低8時間は睡眠を確保する計算。ささいな習慣の積み重ねが1軍への道を開く。
この日の最高気温は25度。「暖かい。空港の中も夏の暖かさだった。どんどんやれそう」。秋田の厳しい冬と格闘していた例年から一転、南国の風に吹かれながら輝星の初めてのキャンプが始まる。 (土屋善文)