【競馬・ボート・競輪】[競馬]東京新聞杯 レイエンダ、坂路で軽快 折り合い文句なし2019年1月31日 紙面から
2月3日の東西2重賞の出走予定馬の追い切りが30日、東西トレセンで行われた。「第69回東京新聞杯」(GIII・東京・芝1600メートル)組は、マイル戦を選択したレイエンダが美浦坂路で軽快な動きを見せた。GI2勝馬の兄レイデオロ同様に期待は大きく、重賞初制覇で殻を破りたいところだ。「第59回きさらぎ賞」(GIII・京都・芝1800メートル)組では、東スポ杯2歳Sで鼻差2着に惜敗したアガラスが、美浦Wで新コンビ・戸崎を背に力強いフットワークを披露した。 新境地開拓への再スタートを前に、未完の大器・レイエンダが美浦坂路で軽快なフットワークで充実ぶりをアピールした。 普段通りのメニューであれば、藤沢和厩舎の最終追いはコース中心となるが、この日の坂路選択の理由について師は「最近は雨が降ってないだろ。乾いたことでチップとチップが滑る状態だから坂路にした」と説明した。 ウオーミングアップで軽く1本目を駆け上がった後の追い切りは、馬場状態も良好な馬場整地明け直後。3頭併せではないが、前にタワーオブロンドン、後ろにサトノアレスを置く布陣。適度な間隔を保ちながら急勾配を迎えても、馬なりのまま滑らかに加速を開始。4F52秒0-37秒7-12秒6と、驚くべき数字ではないが、折り合い面は相変わらず文句なし。見届けた同師は「3頭とも冬場だけどいい感じで順調だね」と、納得の表情を浮かべた。 芝1800メートルの新馬戦を圧勝。そのレースぶりに兄レイデオロとのダービー兄弟制覇を期待する声も挙がったが、弟はその後に骨折が判明して長期間の戦線離脱を余儀なくされた。 復帰後は兄と同じ中距離路線でローテを組まれて、最近は重賞路線で2連敗中。マイル路線初参戦を前に同師は「東京の1600メートルなら試してみたい。広くてワンターンの条件も合いそうだし、兄と比べて同じ血統でもこっちの方が気がいいタイプ。結果次第では今後はマイル路線もある」と明言した。凡走した前走は明らかに不完全燃焼。今度こそ力任せにライバルをねじ伏せて、ポテンシャルの高さを証明する。 (美浦取材班)
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