ラグビーの女子15人制日本代表(サクラフィフティーン)のレズリー・マッケンジー新ヘッドコーチ(HC)が30日、東京都港区の秩父宮ラグビー場で就任会見した。2021年にニュージーランド(NZ)で開催される女子W杯で「決勝トーナメント進出を目指す」と宣言、当面の目標はアジア予選(時期・場所未定)突破となる。
「日本の女子には高いポテンシャルがある」。柔らかいソバージュの金髪の下で、青い瞳が光った。女子15人制日本代表のマッケンジー新HC=写真=はカナダ代表で2度のW杯に出場するなど25キャップを持ち、06年W杯ではFWとしてカナダの4位進出に貢献した。引退後は母国カナダで指導者生活をスタート。12年からはラグビー王国NZでコーチングを学び、昨年4月から7人制日本代表のアシスタントコーチ、昨年8月のアジア大会優勝に貢献した。
7人制のアシスタントコーチのまま15人制のHCを兼任する。「海外では完全に分けている国もあるけど、日本では選手も多くは7人制と15人制を掛け持ちしている。私自身も両種目の関係性を生かして指導できるし、これはラッキーなこと」と笑った。候補合宿は1月中旬に和歌山ですでにスタート。「意欲的に取り組む姿勢、細かいところに気付くこと、同じことを徹底し続けられることに感銘を受けた。この特長を生かしたい」と選手を評価した。
17年W杯では02年以来4大会ぶりの出場を果たしたが、12カ国中11位に終わった。21年大会の方式はまだ正式発表されていないが、「決勝トーナメント進出を目指す」と高い目標を掲げた。 (大友信彦)