松坂、竜２年目のキャンプは…　遠投中心に「ゆっくり」調整

　中日の松坂大輔投手（３８）が３０日、キャンプではブルペン入りを減らし、遠投中心で調整する見通しを示した。野球以外の練習法も取り入れる考えで、首脳陣も本人の意思を尊重。この日は最終日となった北谷球場での合同自主トレに合流した。

　竜２年目を迎えた怪物の独自調整が決まった。合同自主トレを終えた松坂は「ゆっくりになる」とスロー調整を示唆。２月３、４日の紅白戦を見据える周りのハイペースも「全く気にならない」と言い切った。

　昨年は２日目に入ったブルペンにもしばらくは入らない見通し。松坂と意見交換した阿波野投手コーチは「試合に向けたブルペン入りまでは時間がかかる。どこで試合形式に入るかも決めていない。見守る形ですね」と説明した。

　もちろん松坂には考えがあってのことだった。首脳陣に理解を求めたのは遠投中心の調整。阿波野コーチは「遠投を重ねていきたいというのが彼の流儀」と認め、「積極的に重ねて仕上げていってくれれば」と信頼を口にする。

　遠投だけではない。松坂は「オフに違うジャンルの選手やコーチと話す機会があって、試したい調整法もできた」とも明かした。その道の専門家から教わったといい、「今までのと新しいのをバランス良く取り入れていきたい」と意欲を示す。

　昨季は６勝を挙げてカムバック賞も受賞する一方、中１０日ほどの登板間隔が欠かせなかった。右ふくらはぎの張りで緊急降板したり、背中のけいれんで登板を回避したりして、チームに迷惑も掛けた。