プロ10年目でも進化の歩みを止めることはない。DeNAの筒香嘉智外野手(27)が30日、キャンプ地、沖縄県宜野湾市のアトムホームスタジアム宜野湾で自主トレを公開した。
軽めのキャッチボールでウオームアップを終えると、フリー打撃では、39スイングで3本の柵越えを披露。「そんな打ち分ける技術は僕にはない」と謙遜したが、右翼、中堅、左翼ときれいな放物線を3連続で描いた。
今季は昨年の春季キャンプで試した棒立ちに近い構えとは対照的に重心を低くし、すり足に変える新フォームに着手。筒香は「外見は変わったけれど、自然になった。体のなかのことなので、うまく伝えることができない」と肉体の変化に伴うものだと説明し、「今の段階ではしっくり来ている」と成果を強調した。
現役10年目に加え、キャプテンとして5年目と節目のシーズン。「チームはもちろん優勝ですし、個人としてはシーズンが終わった時に自分の中で納得のできるシーズンを過ごしたいと思う」。爽やかな青空の下、着々と準備を整える。 (石井智昭)