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2019-01-30

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・ある程度年を取った人間が「体調がよくない」と言うと、
 周りの人たちに心配される。
 年嵩ということでは、ぼくもそういう年齢になったが、
 ふだんは、なにか年のことで加減されていることもない。 
 昨日ぐらいから、くしゃみが出たり、鼻水が出たりで、
 なんとなく生活にめんどくささがあるので、
 「風邪をひいたみたいだ」と社内の人に言ったら、
 「インフルエンザじゃなくてよかったですね」と、
 まぁ、祝われていたようだった。
 午前中は、ちょっと考えることとかをして、
 予定通りに午後は、地下鉄で銀座方面に向かった。

 「ほぼ日手帳」に関わってくれる人たちへのお礼の旅も、
 次第にぜんぶ終わりましたという日が近くなっている。
 ずっとデザインを担当してくださっている
 佐藤卓さん率いる『TSDO』を訪問、お礼と雑談。
 卓さんは、インドでシンポジウムを開いたとかで、
 インドの「わからなさ」の魅力について語ってくれた。
 ぼくもインド映画を観るようになっていたので、
 この話題はこの後しばらく続きそうだなと思った。 
 次に、手帳の公式ガイドブックをつくってくれている
 『マガジンハウス』に向かうのだと言ったら、
 近くに「いいラーメン屋さんがある」と教えてくれた。
 ぼくはすぐに「おいしいですか?」と訊き、
 卓さんは「おいしいです」ときっぱり言った。

 『マガジンハウス』では、
 まずは『ブルータス』の西田編集長に相手をしてもらい、
 その後に、新しい社長の片桐さんと名刺交換。
 新社長を祝う胡蝶蘭が廊下に並んでいて壮観だった。
 書籍のチームでは局長の鉄尾さんがいてくれて、
 担当の広瀬さんといっしょにしばらく話した。

 ひとりで『マガジンハウス』を出て、
 歌舞伎座の辺りを40分ほどぶらぶら歩いて時間をつぶす。
 5時に開店するお目当てのラーメンの店には、
 寒風のなか10分ほど並んだが、無事入れてうれしかった。
 ラーメンは、好みのタイプの最高の味だった。
 食パン一斤やら、サバの干物やらを買っていたので、
 満員電車に乗らずにタクシーをつかまえた。
 そんな日として、終わるはずだった…。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
タクシーのなかで同い年の友人が先に逝ったのを知った。


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