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魔導具師ダリヤはうつむかない 作者:甘岸久弥
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188.ロセッティ商会副会長

 動き出した馬車の中、窓を見ていたダリヤが、くるりと、イヴァーノに向いた。


「あ、イヴァーノさん、今日からロセッティ商会の副会長と後継になってください。ギルドに戻ったら手続きをお願いします」

「はぁっ?!」


 驚きのあまり、頭のてっぺんから声が出た。

 前置きもなく、確認もない。単純明快なお願いだが、いきなりすぎる。


「ちょっと待ってくださいよ! いきなりなんですか?」

「いえ、いきなりじゃないです。前から考えていたんですけど、今日、オズヴァルド先生のお話を聞いて、うちも早い方がいいかと……」

「会長、まさか調子が悪いとか、何かあります?」


 先ほどのラウル以上に慌て、イヴァーノは聞き返す。


「何もありません。でも、商会は今度、四人になるわけですし。今のままで私に何かあったら、困りますから」


 あっさり言うダリヤは、おそらく商会副会長の権限と、後継の意味が絶対にわかっていない。

 一歩間違えば、商会のすべてを自分に譲る形になってしまうのだ。乗っ取るのさえも可能になってしまう。

 イヴァーノは噛み砕くように説明を始めた。


「会長、副会長の権限というのは、すごく大きいんです。後継の指定だってそうです。普通は近い身内か、よっぽど信頼できる方をお願いするもので……」

「イヴァーノは身内じゃないですけど、信頼はしていますので、だめですか?」


 直球で言われ、言葉につまる。

 ありがたいことではあるのだが、ここはきちんと説明しなければいけないだろう。


「副会長の権限と、後継指定の意味は、よく理解してますか?」

「はい、理解していると思います。本は読みましたし、商業ギルドで説明も伺いました」

「言い方が悪いですが、会長に何かあった時、俺が副会長で後継だと、商会を丸ごと手にするってことですよ、財産も、権利も」

「ええ、その為です。私に何かあったら、イヴァーノに継いでもらわないといけないので。商会員の暮らしが斜めになったり、製品がなくなって困る人が出たりするのは避けたいじゃないですか」


 当たり前のことをなぜ聞くのか、そう言わんばかりの緑の目に、イヴァーノは凍る。


「俺が商会を継ぐって……一体、何を言い出すんですか?」

「だって、私は家族も弟子もいないですから。もしもの時に、商会を運営し続けるか、たたむか、商会員をどう守るかを判断するのは、副会長の仕事です。備えることは必要だと思います」


 淡々と言うダリヤに、違和感を覚える。

 その目をじっと見返せば、いつもは澄んだ緑にわずかな影が差していた。


「……会長、何かひっかかることがありました?」

「ひっかかるというわけではないんですけど……私にもしもがあって、商会が止まったら、商会員も、その家族も巻き込みます。『商会は第二の家族』とも言いますから、備えておきたいんです」


 ダリヤが思い出しているのは、おそらくラウルだろう。

 確かに商人は、『商会は第二の家族』と呼ぶことがある。

 すでに家族のいないダリヤだ。


 あの少年に重ねて、自分やマルチェラの妻子まで、守るべき対象として認識したか。

 あるいは、ラウルを後継者として育て始めたオズヴァルドに、もしもの死を考えたか。


 どちらにしろ、年若いダリヤにそんな心配をして欲しくはない。

 この赤毛の主には、憂いなく、できるかぎりの自由を与えたいのだ。


「ダリヤさんは心配しなくていいですよ。そのあたりは、俺が商会員でも取り回しができますし、もしもの時はガブリエラさんが」

「私が商会長なのに、ですか? それに、ガブリエラはロセッティ商会じゃなく、副ギルド長です。商会員に助けてもらって、働いてもらって、もしもの時その暮らしも守れない、その後は副ギルド長頼りの商会長なんて、無責任すぎて、かっこ悪いじゃないですか」


「かっこ悪い、ですか……」

「ええ。万が一にも、そんなかっこ悪い終わり方は、したくないなって思ったんです。そうならないように、副会長と後継をお願いできるのはイヴァーノだけですから。だからお願いしたいんです」


 声にゆらぎはまるでなく。

 一度死んだことがあるように語るダリヤに、笑おうとして笑えなくなった。


 以前、『商会長は、心を壊してまでやることはない』そうダリヤに言ったことがある。


 ダリヤは商会長になったが、商売の知識はあまりない。

 表裏の顔もなく、人との駆け引きも向いていない。

 だから、商売面では自分が前で利を見定め、影の部分を呑めばいい、そう考えてやってきた。


 だが、彼女は商会長として、商会員を守ろうと腕を伸ばし始めた。

 教えられたからではなく、自分で学び、判断して。

 自分はそれに気がつけず、危うく『かっこ悪い』部下になるところだった。


「俺はダリヤさんを、まだ先導しなきゃいけない女の子だと、どこかで軽く見ていましたよ。あなたは一人前の魔導具師だけれど、一人前の商会長にもなっていたんですね……」

「イヴァーノ?」


 自分のつぶやきを不思議そうに聞いているダリヤに、精一杯の笑顔で答える。


「副会長と後継の件、謹んでお受けします。会長にご家族ができたら、代わるということで」

「いえ、その予定はないので。いずれ魔導具師の弟子はとるかもしれませんが、イヴァーノを副会長から下ろすことはありません。もし私に何かあれば、イヴァーノが商会長に、弟子を副会長にすればいいですし」

「……わかりました」


 つい言い返しそうになったが、あえて呑む。

 そうなった時、また話し合えば済むことだ。


 ダリヤは、商会長に成った。

 助言はしても、先導も矯正もすまい。安全には気を付けても、保護はすまい。

 自分は副商会長として、商会長の隣に立つ。

 これからは、どちらが先でも後でもなく、共にロセッティ商会として進むだけだ。



「会長、近いうちに、新商会員の歓迎会と職人顔合わせを一緒にするのはどうでしょう? フェルモとルチアさんを呼んで」


 ロセッティ商会の新しいスタートを祝うのに、四人だけというのも寂しい気がする。

 気が置けない仲間を呼び、気楽に楽しく祝いたいものだ。


「いいですね、そうしたいです。あの、ヴォルフも呼んでいいでしょうか?」

「もちろんです。逆に呼ばないとだめでしょう、ヴォルフ様は」


 自分がそう答えると、ダリヤが花開くように笑った。


 商会では自分がダリヤの隣にあろうと思うが、人生は別である。

 家族ができる予定はないと言うダリヤだが、無意識で身内扱いしている者に気づくのはいつの日か。


 余計なお節介ではあるのだが、イヴァーノは内でそっと祈る。

 願わくばその気づきは早め、銀の子狐が育ちきる前でありますように――


お読み頂いてありがとうございます。おかげさまで書籍化となりました。
書籍「魔導具師ダリヤはうつむかない 1」(MFブックス様 10月25日発売)
どうぞよろしくお願いします。

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