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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]東京新聞杯 良血ジャンダルム 東京マイルで復活目指す

2019年1月30日 紙面から

 「第69回東京新聞杯」(GIII・2月3日・東京・芝1600メートル)で良血ジャンダルムが巻き返しに燃えている。2歳時に新馬戦、デイリー杯2歳Sを連勝、ホープフルS2着とした時は、クラシックの有力候補に挙がったが、その後は距離の壁や、精神面での幼さに泣き、前走のマイルCSでは見せ場なく16着と惨敗した。4歳となり、今年初戦を迎えるこの舞台。2年連続で4歳馬が1~3着を独占中のこの一戦で復活へ向けての足掛かりをつかめるか。

 3歳時は2歳時のような力を出せなかったジャンダルムが、今年初戦を迎える。母はGI高松宮記念、スプリンターズS勝ちを含む10勝馬ビリーヴ。レベルの高い明け4歳馬の中でも屈指の良血馬が、東京新聞杯で巻き返しに燃える。

 「昨年の秋(富士S7着、マイルCS16着)は状態も良かったので、期待していました。でも、前走のマイルCSは久々の当日輸送が影響したのか、レース前に入れ込んでゲートでも駐立が悪く、不完全燃焼の競馬になってしまいました」と池江師は前走を振り返った。期待が高いからこそ、もどかしい思いは強くなる。

 昨秋の悔しさを振り払うべく、マイルCS後は鳥取県の大山ヒルズへ放牧に出され英気を養った。「例年なら冬場は雪深くなるけど、今年は降雪が少なかったので、リフレッシュさせたあと、乗り込むことができましたから」と師の表情は明るい。

 12日に栗東へ帰厩し、休養効果をアピールするように追い切りで抜群の動きを連発してきた。栗東CWでの17日の追い切りは長めから追われて力強く動くと、同コースでの24日の1週前追いでも6F82秒1-38秒0-11秒7の好タイム。来週の共同通信杯を控えるクラージュゲリエに4馬身半先着と子供扱いした。

 「順調にきましたよ。1週前の動きがすごく良かった。マイルCSは久々の当日輸送ということもあって入れ込みましたが、今回は東京への長距離輸送でも1泊しますからね。その分、落ち着きも出ると思う。何とかレースも入れ込むことなく、進めることができれば」と担当の星井助手は願うようにそう話す。

 まずは長いトンネルを脱出したい。デイリー杯2歳S以来の重賞2勝目をもくろんでの東上。ここで結果を出せば、春の大舞台が見えてくる。 (大野英樹)

 

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