秘密兵器で足固めだ。読谷で調整する中日・平田良介外野手(30)が新ランニングシューズを導入している。クッション性と反発性に優れた一足で、古傷のある膝への負担軽減が狙いだ。
準備は入念に。2017年に右膝半月板の損傷でシーズンを棒に振った平田。昨季は1年間通じて試合に出場し、不安は解消されたように見えるが、念には念を入れた。
手に入れたのは、米国のランニングシューズ部門でシェア1位になった「BROOKS(ブルックス)」社のシューズだ。平田がアドバイザリー契約するSSK社が日本で主に取り扱うシューズで、提供を受けた。
独自に開発された衝撃吸収材が、常に最適なクッション力を生み出すという。「履き心地もいいし、走りやすいですね」。キャンプでは走り込む機会も増えるため「膝への負担軽減につながってくれたら」と期待する。
仕上がりは上々だ。読谷球場でのフリー打撃では、打撃投手とマシン相手に計48スイングで柵越え5本。試運転段階ながら「いい感じで振れています」と手応えもつかんでいる。
昨季はセ・リーグ3位の打率3割2分9厘に加え、初のゴールデングラブ賞も受賞。充実シーズンを送った。「昨季の数字がベース。キャリアハイの成績が残せるように、しっかり体をつくっていきたい」。さらに上積みをつくるためにも足元を大切にする。 (長森謙介)