【ドラニュース】根尾、開幕1軍へノルマ 3月OP戦数試合フル出場を2019年1月30日 紙面から
中日の与田剛監督(53)が29日、沖縄自主トレを視察し、ドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=の開幕1軍の目安として、3月のオープン戦で何試合かフル出場できるようになることを掲げた。右ふくらはぎ肉離れのため読谷2軍組で別メニュー調整中の根尾はこの日、故障後初めてスパイクを履いて練習。一歩前進にも、与田監督は焦らせない方針も改めて示した。 いつ1軍に上がるのか、実戦デビューはいつか、開幕1軍はあり得るのか-。根尾の動向は今、中日で最大の関心事となっている。そんな気になる今後について、与田監督が報道陣の前で言及した。 ペースダウンを余儀なくされた現在でも開幕1軍の可能性があるのか-。その質問に与田監督は「もちろん」と答えた。前日沖縄入りし、この日は北谷から読谷へ。1軍、2軍と視察した後、取材に対応。開幕1軍入りへ、根尾が越えるべきハードルにも言及した。 「3月のオープン戦でしっかりフルイニングで何試合か出られるか。そういったことで(開幕)1軍に近づくチャンスがある」 このコメントには、大きな意味が込められている。「3月のオープン戦」は、開幕が近づいた大事な時期。そこで何試合かフル出場できるということは、前提として根尾の体調が万全になっていることがあるが、何よりチーム内での競争も勝ち抜き、出場機会を得ていることになるからだ。 ただ、これまでの方針通り焦らすつもりはない。キャンプ中に1軍昇格の可能性も「もちろん」と答えた指揮官。2月14日に組まれているロッテとの練習試合(北谷)で、大阪桐蔭高のチームメート・藤原と競演できる可能性を聞かれると、慎重な言葉を並べた。 「それだけの期待をされる選手であるのは間違いない」と言いつつ、「必要以上に焦らせたくない。10年、15年、20年と長くプロ野球界で活躍する選手になってほしい。この数カ月でバタバタしてほしくない」。2・14の出場は、信じられないほどの上昇カーブを描いた場合のみ、と考えるのが妥当だろう。 自身がプロ1年目のキャンプ中に右太もも肉離れをしながら、開幕1軍に間に合ったときのことも改めて触れた。「正直、一瞬開幕を諦めたが、1カ月、半月単位でプランを立てて練習した。それを今の根尾にということでもないが、その場その場で冷静に考えてやればいいかな」と語った。
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