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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]東京新聞杯 ダービー馬の兄に近づけ! レイエンダが反撃

2019年1月29日 紙面から

東京新聞杯から始動するレイエンダ

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 伝統のマイル重賞「第69回東京新聞杯」(GIII・2月3日・東京・芝1600メートル)はここを出世の足掛かりとしそうな、勢いあるメンバーがそろった。中でも藤沢和厩舎は世代レベルが高いと評判の4歳馬2頭に5歳のGI馬サトノアレスを加えた3頭出し。特にレイエンダは「レイデオロの全弟」という看板に見合った勲章を手に入れたい。

◆初のマイル戦へ

 「お兄ちゃんと走ります」。レイエンダがデビューからの3連勝を挙げた昨年7月、函館のウイナーズサークルで藤沢和師はリップサービスとはいえ、こんな言葉を残している。セントライト記念から天皇賞・秋へ駒を進めて兄弟激突へ。その時点ではそんな絵図が描かれていたはずだ。

 セントライト記念は差し遅れる展開負けだったとはいえ2着。結果が残せず、夢はお預けになった。再び1番人気に推されたチャレンジCでは、あおって出負け、気負って力む。勝負どころまで手応えを残せず、まさかの凡走だった。今度は夢が大きく後退した。

 このままではいられない。条件をうんぬんする以前に、まずは格で兄に半歩でも近づかねばならない。明けて4歳の始動戦は、そんなプレッシャーのかかるマイル戦が選ばれた。ここまでの経験距離は最も短くて新馬戦の1800メートル。未知のペースに立ち向かうことになるが、ためて差すのが持ち味だけに、かえって有利に働くかもしれない。

 23日の1週前追い切りに騎乗した北村宏も前向きに考えている。「コントロールが利いて乗りやすい馬ですね。東京のマイルなら力が出しやすいのかと思います」。紛れにくいワンターンの広いコースで長い直線を存分に生かす。そんな競馬をイメージしている。

 サトノアレス、タワーオブロンドンとともに“3本の矢”で臨むトレーナーも仕上げには自信を見せた。「1週前追い切りの動きはよかったし状態はいいね。前走は出っ端がかなり悪くて残念だったが、その割にいい競馬をしている」。まずは重賞タイトルを。暦が春を告げるこの時期の出世レースを大成への足掛かりにする。 (美浦取材班)

 

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