【増田明美の目】福士さんの転倒は周囲の選手を巻き込まないよう配慮した結果
2019年1月28日6時10分 スポーツ報知
- １２キロすぎに前を走る選手と接触し、転倒した福士加代子（手前）（代表撮影）
◆ＭＧＣシリーズ 第３８回大阪国際女子マラソン（２７日・ヤンマースタジアム長居発着＝４２・１９５キロ）
神様は福士さんに試練を与えますね。動きがよく、エンジンがかかっていた中での転倒で本当に残念です。膝をかばおうとしたのと、周囲の選手を巻き込まないように配慮した結果、顔を強打したのでしょう。直前の４０キロ走では１キロ３分４０秒のペースで入り、後半３分１２～１３秒まで上げる練習もできていたそうですから、自信もあったはず。東京五輪を十分狙える力はありますから、次のチャンスで輝いてくれると期待します。
今回のレースは例年と違って後半に冷たい向かい風が吹いたため、筋肉の動きが悪くなって全体的にタイムは低調でした。その中でも２位の小原さんは、３０キロ以降に何度か仕掛けて前に出ようと頑張った姿勢が評価できますね。９月のＭＧＣでの五輪代表権獲得へ、自分の殻を破るような試合になったと思います。（８４年ロス五輪代表、スポーツジャーナリスト）
