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【サッカー】

大迫、やっぱり半端ないって!2発でイラン撃破!1日に決勝

2019年1月29日 紙面から

ヘディングで先制ゴールを決める大迫(右)=アルアイン(共同)

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◇アジア杯<準決勝> 日本3-0イラン

 【アルアイン(アラブ首長国連邦)松岡祐司】大迫、やっぱりハンパないって!! サッカーのアジア杯第19日は28日、当地で準決勝1試合が行われ5度目の優勝を狙う日本はイランを3-0で下し、2大会ぶりの決勝に進出した。日本はFW大迫勇也(28)=ブレーメン=が2得点し、原口元気(27)=ハノーバー=が3点目を決めた。2月1日の決勝では、カタール-UAEの勝者と顔を合わせる。

 やはり、この男はハンパない。過去9戦で7勝2分けと、ゴールを決めれば負けない不敗神話を持つ大迫が決めた。押され気味で迎えた後半11分。大迫が左へさばいたボールへ、猛然と走った南野が倒された。

 「シミュレーションだ」。イラン選手が主審に抗議しても笛は鳴らない。その間に、立ち上がった南野は再びボールに追いつき、ゴール前へクロスを上げる。そこへ30メートル近く駆け上がった背番号15がヘディングシュートを決め、今大会無失点のイランから貴重な一発を奪った。さらに、同22分にはPKを確実に決めた。1試合2発を決めれば過去3戦3勝の“持ってるエース”が日本を決勝の舞台へと引き上げた。

 「けがもあって、ふがいない気持ちもあった。この大一番で一番のできの試合ができたので、自信になるが、これで終わるわけではない。勝つだけです」

 今大会は3-2でトルクメニスタンを破った1次リーグ初戦で2発を決めながら、臀部(でんぶ)を痛めて一時離脱。その初戦のハーフタイム。「僕らはきれいなサッカーをしてちゃ、絶対に勝てない」と仲間にゲキを飛ばした。優勝するために、妥協は許さない。強い決意の表れだった。

 この日の日本は、試合開始から気持ちが入っていた。球際で戦っていた。アジア最強のイランを相手に、日本は押し負けるどころか、押し込んだ。イランは力任せなプレーで対抗。ファウルも多く、ロングボール、ロングスローでパワフルなフィジカルを前面に反攻に打って出てきた。

 「自分のキャリアにリスクを負ってここに来ている。決勝のつもりで戦う」とは吉田の言葉だ。一歩も引かない。ハートは熱く、それでいて、対処は主軸らしく冷静だった。吉田に引っ張られるように、20歳の冨安もアズムンを完璧に抑え込んだ。アジア最強のイランとの大一番を制し、森保ジャパンが5度目のアジア制覇に王手をかけた。

 ▽日本代表・森保監督「(スコアは)3―0という試合になったが、本当に厳しい試合で、選手が覚悟を持って試合に臨み、最後まで戦い抜いてくれた結果だと思う。(決勝に向けては)これまで通り最善の準備をして臨みたいと思う」

 

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