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2019年1月29日 紙面から
キャッチボールで力強く投げる大野雄=北谷球場で(小沢徹撮影)
中日の大野雄大投手(30)が28日、早くも臨戦モードに突入した。2月3、4日の紅白戦に向け、合同自主トレ中の30日に行われるフリー打撃への登板を志願。この日は2日連続でブルペン入りし、全球種を確かめた。同じく30日に打撃投手として登板する笠原祥太郎投手(23)との同期対決が決まった京田陽太内野手(24)は真剣勝負を宣言した。
気温19度。強さを増した沖縄の日差しに誘われるようにギアを上げた。直球に加え、スライダーにフォーク、さらには緩急をつけるために習得したチェンジアップ。2日連続のブルペンで30球を投げた大野雄が言葉に力を込めた。
「順調にいっている。実戦が近いし、変化球でもどんどん勝負できるようにしないといけない。紅白戦はただ投げるだけでない。しっかり結果を求めていかないといけない立場なので」
“超ハイペース調整”になっている理由は2月3、4日に北谷球場で行われる紅白戦だ。登板するのはベテランと新人、外国人、リハビリ組を除いた投手だが、大野雄もその一人。2013年から3年連続で2桁勝利を飾り、16、17年に開幕投手を務めたとはいえ昨年は0勝。もはや主力とはいえない立場だけに、与田監督や新首脳陣にアピールする必要がある。
準備にも余念がなかった。「紅白戦の前に打者に投げておきたい」と言う大野雄ら複数の投手が自主トレ期間中のフリー打撃登板を志願。中日としては2月1日に紅白戦を敢行した落合監督の1年目、04年以来となるキャンプ前のフリー打撃登板を選手会で決めた。29日は又吉と柳が登板し、30日に登板する8人に含まれている大野雄にとっては、首脳陣の指示でキャンプ2日目に打撃投手を務めた昨年よりも前倒しすることになる。
「フリー打撃では、ストライクを投げることが第一ですけど、全球種を使うつもりです」
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