ロクでなし魔術講師と幻想殺し 作:郁也ユッキー
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イメージで行くと、ジン=当麻。エリカ=美琴。カイ=土御門。です。結構謎メン。
もし、とある勢は毎回紹介していきます。ご安心を。
この二つの作品混ぜたら面白そうだなぁ、って思ったんです。
初投稿です。キャラ崩壊、原作無視が多くみられます。ロクアカが原作です。作者は両作品ともにわかです。
設定、うる覚えです。それでもいいよって方はお進みください。
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「・・・不幸だああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
俺、ジン=エレスはパンを加えながら大きく叫ぶ。俺は転校初日に遅刻をしそうに、いや、しているのだ。
八時登校のはずなのに、現在九時。はい。オワタ。
「一秒でも早く着くぞおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
俺は全速力で学園に向かった。
―学園に到着
「・・・はぁ。はぁ。」
もう授業が始まっているからか、学園は非常に静かだ。
「・・・教室どこだ?」
アルザーノ帝国魔術学院には手続きなどで一度訪れているのだが、場所を全く把握していない。
「・・・不幸だ・・。」
本当に。俺は地図を貰っていたのだが、早めに学校へ行って教師たちに教えて貰おうと思い、何も目を通さずに
寝てしまった。ほんと、昨日の自分を殺したい。
こうなっては仕方がない。片っ端から部屋を開けていこう。これは俺の勘に頼るしかない。
そして俺は学院を散策する。
「・・・・これっぽいな。」
俺は一つのドアを見つけた。俺の勘がこれを開けろと叫んでいる。
つーかこの学院でかすぎじゃね?場所わかりにくい。覚えられねぇよ。
俺はドアノブに手をかけ、扉を開く。
「・・・遅れてすみまs・・。」
扉の先には・・・・。
「・・・・。」(銀髪美少女を襲っているキモイおっさん)
「・・・・。」(軽く泣きかけてる銀髪美少女)
「・・・・。」(その光景に唖然とするジン)
「ごめんなさい。お取込み中でs「助けなさいよ!!」
さっさと退室しようとした俺を銀髪美少女が止める。
いや、おっさん好きな変態趣味の子かと思うじゃん?世の中思想は自由だと思うのだよ、エレスさんは。
だから、さっさと退室して二人の時間を提供しようと思ってさ。ね?わかるでしょ?
「死ね、小僧。」
「!?あなた!早くにg・・・!」
「《ズドン》」
銀髪美少女が忠告するより早く、男は俺に向かって電撃を放っていた。俺はその電撃を
―右手で”殺した”
「ああん?なんだてめぇ。まぁいい。《ズドン》」
再び右手で”殺す”
「《ズドン》《ズドン》《ズドン》」
俺は全て右手で”殺す”
「何で効かねぇんd・・・・ごほっ!!!」
俺は男に一発お見舞いしてやった。
「おっさん。モテないからって襲うのは良くないと思うぞ?」
「・・・てm・・・ごふっっつ!!!」
もっと強烈なパンチをお見舞いしてやった。
「・・・怪我はない?」
一応、俺は男だ。女の子を大切にするという義務がある。紳士としてな。
「・・・う、うん。」
彼女を見ると、特に目立った怪我は見当たらない。
「・・・で、何が起きているんだ?・・えーっと、えー。」
「システィーナ=フィーベルよ。あなたは?学園の生徒みたいだけど。」
「ジン=エレスだ。えっと、今日転校してきました。しかも初日に大遅刻しました。」
「転校初日に大遅刻して、事件に巻き込まれるって・・・・。」
うわぁ。改めて聞いて、自分の不幸さを呪いたくなってくる・・・。しかも、フィーベルさんが憐みの目を向けてくる。やめて!ジンのライフはもうゼロよ!
「・・そ、それは置いていて。・・・置いときたくないけど。」
「う、うん。」
「何が起こっているんだ?」
「さっきの男ともう一人の男が私たちの教室に入ってきて、ルミア=ティンジェルっていう女の子を連れて行ってしまったの。」
「ルミア=ティンジェルだとっ!?」
俺がこの学園に来たのは理由がある。ルミア=ティンジェルの護衛だ。護衛といっても、国から正式に任命されたものではない。
俺は、異能者を集めたグループに所属している。”異能者”って時点で国が認めるはずがないわけだ。
グループといっても三人のみだ。しかも俺は最近入った。俺はもともと、帝国宮廷魔導士団特務分室にいた。
簡単に説明すると、汚れ仕事専門の部署だ。グレン=レーダスって男と組んでいたのだが、あいつが急にいなくなったため、俺もなんとなく抜けてしまったのだ。まぁ、そこから、異能者のグループに成り行きで入り、ルミア=ティンジェルの護衛を勝手に行ってるわけだ。異能者のグループのメンバー曰く、
異能者の迫害を行う帝国軍に異能者の元王女の護衛なんて任せられるかっ!だとさ。他の2人は、一人は年齢が足らず、一人は他の仕事で、結果、俺になってしまったのだ。
転校初日に大遅刻して、事件に巻き込まれ、ルミア=ティンジェルを失えば、とてつもなくまずいことになる。
何としても助けないと。
「フィーベルさん。ティンジェルさんは何処に?」
「・・・わかりません・・・。」
こうなったら、探しまくるしかない。
「・・・わかりました。それじゃ。」
「・・まって!」
「へ?」
早くしないといけないのに・・・!
「私も行きます!」
「大丈夫なんですか?」
「ルミアは私の親友なんです。お手伝いさせてください。」
彼女の目は真剣だ。
「・・・命の保証はねぇぞ?」
「上等よ。」
俺達は駆け出した。
―数分後
「・・・エレスさん!あれ!」
激しい戦いが行われたのであろう所を見つけた。その中に二人の男が倒れていた。
・・・ん?あの男、どこかで・・・・?
「「グレン(先生)??」」
グレン=レーダスが倒れていた。
「先生ッ!先生っ・・・・!」
俺はグレンの呼吸と脈を確認する。
「・・生きてる。」
「ほんとですか!?」
「フィーベルさん。グレンのこと頼んでいいですか?」
「・・は、はい。でも、一人じゃ・・!」
「大丈夫だ。俺は絶対帰ってくる。」
―ルミアも一緒にな。
俺は駆け出した。
俺は通信端末を取り出した。
「なぁ、カイ。」
「なんだい?ジンたん。」
カイ=ルーズ。異能者グループの一人で、情報管理を主に行っている。
「ルミア=ティンジェルの位置はわかるか?」
「ちっと、待ってくれ。・・・・今地図を送る。」
すると学園の地図が現れ、俺の位置と、ルミア=ティンジェルの位置が表示された。
「以外と近いな。」
「頑張ってくれよ。ジンたん!美少女の命は世界で一番大切なんy・・・。」
俺は通信を切り、急いで向かった。
―ルミア=ティンジェルの位置付近
「・・・もうやめてください!ヒューイ先生!」
この扉から声が聞こえる。ここか。
「そこまでだ。天の智慧研究会。」
中に入るとイケメンの男と金髪の少女が魔法陣の中に閉じ込められていた。
「・・・あなたは?」
男が俺に尋ねる。
「・・・ジン=エレス。ただの生徒だ。」
「こんな勇敢な生徒がいるとはおもいませんでしたよ。」
俺は彼女に近づいていく。
「魔法陣の解除なんて、まだ習っていないはずです。変に解除しようとして、起動してしまうかもしれませんよ。」
俺はそんな声を無視して、俺は彼女に近づく。
「エレス?くん!私の事はいいから!早く逃げて!」
「・・・そういう自己犠牲やめとけ。」
「え?」
「・・・お前が死んで悲しむ奴もいる。お前が思っている以上に他人に迷惑が掛かるんだぞ。」
「・・・・。」
「・・・自分が死んでいいことなんて一つもないことをよく覚えとけッ!!!」
俺は右手で魔法陣を”殺した”
「・・・・魔法陣を一瞬で・・・!?」
俺は男を睨みつける。
「・・・僕は間違えていたのでしょうか・・・。組織の言いなりになったことは間違いだったのでしょうか?」
「んなこと俺に聞くんじゃねぇよ。」
「・・・・。」
「自分で道を選ばなかったお前が悪い。」
「・・・なら僕はどうすればよかったんでs「お前のその腐りきった幻想を!この右手でぶち殺すッ!!!!」
そして俺が男を殴ろうとした瞬間。一筋の閃光が掠めた。
「ごめん。イライラしすぎて手、出しちゃった。」
振り返ると、一人の短髪の少女が立っていた。
「・・・自分で道を選ばないで、勝手に被害者面してんじゃないわよ。このくそ野郎。」
こいつはエリカ=トレス。俺達より年下で、非常に攻撃的な性格だ。
「あなたがルミア=ティンジェルさんね?」
エリカが金髪美少女に話しかける。
「は、はい。」
そのまま、エリカが続ける。
「私たちは貴方を守りたいの。エルミアナ王女。」
「・・・!!」
彼女が俺たちを警戒する。
「でも安心して。・・・あんた。」
「うーっす。」
エリカは俺に向かって電撃を放ち、俺はそれを右手で”殺した”
エリカは生体発電能力。俺の能力はいまだに不明で、異能の力を”殺す”ことが出来ることが分かっている。
「・・・・!?」
ルミア=ティンジェルは驚愕した。
「私たちは貴方と同じ異能者です。だから、私達を信用してください。」
「・・・わかりました。」
「あなたの護衛はこいつなんで、なんか困ったらこいつに何なりとお申し付けください。」
「おい。俺をこいつ呼ばわりするんじゃねぇよ。・・あ、俺はジン=エレス。ジンでいいよ。」
さっきより落ち着いているから、フィーベルの時と違って、しっかりとした自己紹介ができた。
「よろしく。ジンくん。私の事はルミアでいいよ。」
「よろしくな。ルミア。」
やっと、俺の学園生活がスタートしたのだった。
クロスオーバー・・。想像以上に難しいですね。これは厳しいです。
今年受験生なので、投稿スピードは亀並みです。ごめんなさい。
因みに、グレン登場シーンはあの、剣を体の周りに浮かせていた男との戦闘後で、生徒の縄?的なのを解除しています。