【競馬・ボート・競輪】[競馬]シルクロードS スマッシュ新短距離王者へ駆け上がる!2019年1月28日 紙面から 「第24回シルクロードS」(GIII・芝1200メートル)は27日、京都競馬場で行われ、1番人気のダノンスマッシュが差し切って昨年11月の京阪杯に続く重賞2連勝を飾った。北村友一騎手(32)=栗東・フリー=は同レース初勝利、安田隆行調教師(65)=栗東=は12年ロードカナロアに続く2勝目。2着は11番人気のエスティタート、3着は12番人気のティーハーフ。 ◇ 昨年の最優秀短距離馬ファインニードルが電撃引退。新短距離王に名乗りを上げたのは、1番人気のダノンスマッシュだった。 京阪杯に続く重賞連勝で12年覇者ロードカナロアとの父子制覇を達成。北村友は「前走と違って負けられない気持ちでした。本番にいい形で向かいたかったのでホッとしています」と高松宮記念(GI・3月24日・中京・芝1200メートル)へ弾みをつける勝利に胸をなで下ろした。 好発からインの5番手で脚をためる。4コーナーで前のラブカンプーの手応えが怪しいとみるや、冷静に進路を外へ切りかえた。「馬も落ち着いていて、瞬時に外に出せた。反応できたのは収穫でしたね」。右ステッキを合図に、父譲りの力強い末脚を繰り出し一気に先頭へ。後続の追撃も完封した。 「本当にカナロアに似てきましたよ」。レース後、父子ともに担当する岩本助手は目尻を下げた。父の蹄跡をなぞるような連勝劇に安田隆師は「お父さんの影を踏みながら行きたいと思っていた。ハンデ56・5キロも厳しかったけど、これで泣いているようではね。よく克服してくれた」と愛馬をたたえた。 今後は千葉県のケイアイファームに放牧の予定。本番へは直行する。「馬も頑張っているし、僕も頑張らないと」と鞍上。4歳時のカナロアは本番では3着に終わったが、息子はGI制覇を決めて、偉大な“父超え”を果たしてみせる。 (京都競馬取材班)
|