プロ21年生がフレッシュなスタートを切った。巨人の上原浩治投手(43)が27日、川崎市のジャイアンツ球場で始まった2軍の合同自主トレに参加。「ユニホームを着ずにみんなと一緒にやるのは新鮮な感じがした」と初々しく語った。
ランニングでは少し遅れがちだったが、オフに手術した左膝をかばう様子もなく、若手と同じメニューをこなした。約60メートルの遠投も行い「きょうぐらいのメニューなら大丈夫。(自主トレで)80~90メートル投げていたから、むしろ抑え気味」と振り返った。
自主トレでは、まだブルペンで納得いく球は投げられていないという。「膝の方に踏み込んだ時に力が入るようにならないと、良い球はいかない。走ったりウエートしたり、やることはいっぱいある」と復活への青写真を描く。
2軍スタートを「自分のペースでやらせてもらえるのでありがたい」と受け止めている。「(1軍合流の時期は)まだ考えていない。急いで違う箇所を痛めるのはイヤ。かと言って、のんびりしている場合でもない」。細心の注意を払いながら、一任されている難しい調整を進めていく。 (小林孝一郎)