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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]根岸S いざフェブラリーS!菜七子でGIへキッキング

2019年1月28日 紙面から

外めから抜け出し根岸Sを制したコパノキッキング(中)。右はユラノト=東京競馬場で

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 「第33回根岸S」(GIII・ダート1400メートル)は27日、東京競馬場で行われ、2番人気のコパノキッキングが、中団追走から直線半ばで先頭に立つと、1分23秒5で昨年12月のカペラSに続く重賞2連勝。フェブラリーS(GI・2月17日・東京・ダート1600メートル)の優先出走権を得て、小林祥晃オーナーは鞍上に藤田菜七子騎手(21)=美浦・根本=の起用を明言。JRA女性騎手初のGI騎乗が実現する。村山明調教師(47)、O・マーフィー騎手(23)はともに同レース初勝利。2着は3番人気のユラノト、3着は5番人気のクインズサターン、1番人気のサンライズノヴァは8着。

◆最終週マーフィー JRA重賞初勝利

 初の左回りも、距離延長もノープロブレム。コパノキッキングが圧倒的な脚力で重賞2連勝を飾った。

 後手に回った前走と違って、きっちりスタートを決めて中団の外めを楽な手応えで追走。3、4コーナーの中間からずっと脚を使いながら直線に向き、残り200メートル過ぎで先頭に立っても最後まで脚色は衰えない。能力の違いを見せつけ、GIへの挑戦権をつかんだ。

 JRA重賞初勝利となったマーフィーは「ベストは1200メートルだと思うので、距離が課題だった。早めに先頭に立つことがないように心がけた」と笑顔。村山師は「スタートが良かったので、ちょうど良い位置になったと思います。初の左回りで、この距離を克服できたことは大きいですね」と声を弾ませた。

 気性に繊細な面があり、日本に輸入されてすぐに去勢された。初めての東京競馬場でもあり、パドックでは若干気合が入っていたというが「騎手が言うには、返し馬からレースまでパニックにはなっていなかった」と同師。GIへ向けて、いくつもの課題をクリアしてみせた。

◆さらに200メートル延長不安あるが

 マーフィーは短期免許の期限が28日で終わるため、次走の鞍上について、小林祥晃オーナーは「(藤田)菜七子でいきます」と明言。GI騎乗が可能になれば、ぜひ乗せたいと以前から公言してきた通りの指名に「きょうの今年の初勝利もうちの馬(27日・中京8Rコパノピエール)だったしね。相性が良いもんね。あと200メートルの距離延長がどうかとは思うけど、フェブラリーSは菜七子で」と満面の笑みで話した。

◆コンビで連覇 縁起いいレース

 小林オーナーと村山厩舎のコンビは、14、15年のフェブラリーSをコパノリッキーで連覇しており相性がいい。「おれたちはフェブラリーSに強いんだよ」と小林オーナー。そこに相性の良い騎手・菜七子が加わってトリオで目指すGI。3週間後の決戦に注目は高まるばかりだ。 (高橋知子)

 ▽藤田菜七子「夢のようなお話で驚いています。関係者の方々には本当に感謝しています。好結果を出せるように頑張りたいです」

 

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