「本当に真っ白になっちゃった」 玉鷲が初優勝一夜明け会見
大相撲初場所で初優勝を飾った玉鷲(34)=片男波=が28日、東京・墨田区の片男波部屋で優勝一夜明け会見に臨んだ。昨晩からの睡眠時間は2時間半と眠い目をこすりながら、師匠の片男波親方(元関脇・玉春日)を横に喜びの瞬間を振り返った。一問一答は以下の通り。
―昨日から今日を経て、今どんな気持ち
「まだなんか、優勝したことが信じられないですね」
―実感が湧いて来ない?
「そうですね」
―天皇賜杯を受け取った。どんな感触だった?
「やっぱり重いですね。ハハ」
―一度は優勝してたかったと
「そうですね」
―その夢が叶いましたか?
「そうですね。やっぱ夢がかないましたね」
―優勝はいつ、意識した?
「最後の3日間だと思いますけど。3日間。そこまでは、普通だったんですけどね。だんだん固まってきて」
―それは先頭に並んで、それから先頭に立ったから?
「そうですね、はい」
―優勝争いはどんな感じ?
「いいすねぇ。へへへ」
―やっぱりトップは気持ちいい?
「はい、気持ちいいす」
―14日目、貴景勝関が先に勝った。あの時の気持ちは?
「本当に、正直勝ってきたので、次、勝たなくちゃと思って。で、思って土俵の上に上がったんですけど、本当に真っ白になっちゃったですね。どうしよ。あれ、俺どうやって相撲とるんだっけって。本当おかしくなったっすね。で、もっかい仕切り直して一からしっかり考えながら、左、右、で、当たりました」
―真っ白になった事って、今まである?
「ないです。本当に、想像できないくらい真っ白だったですね」
―一度「待った」があった。あそこで戻った?
「はい。そうですね。あの待ったがもう…手つく前に、もうなんか、あれあれ、なんかおかしいなって。でそこで止めて」
―よくあそこで止まった
「そうですね。ちょっと手ついての待ったはあったけど、手つく前の待ったはなかったんで、たぶん初めて」
―千秋楽の気持ちは14日目と比べて?
「いや全然楽に。千秋楽の方が緊張するかなあと思ったけど、そうじゃなかったですね」
―遠藤関と千秋楽。会場の雰囲気がすごかった。感じていた?
「感じてました。鳥肌になるくらい。ヘヘヘ」
―勝った瞬間というのは?
「なんか、ハハ、胸がだんだんあがっちゃって。気持ちかったですね」
―勝ち残りで、土俵下にいたときの気持ちは
「そうですね、でも、なんか、自分の気持ちそこで出しちゃあんまよくないな。前の、あと2人相撲取りもあるから。そこで影響がないように」
―師匠が土俵下にいた。顔を見たときどんな気持ちに?
「なんか、こう、(親方が)タオルを(涙を拭いていた)」
―入門から15年。こんな日が来ると思ってた?
「思ってなかったですね」
―両親の前で決めることができた
「ほんとに最高ですね」