中日のダヤン・ビシエド内野手(29)が27日、全試合出場を最低ノルマに掲げた。前日に来日し、一夜明けてナゴヤ球場で練習した主砲。首位打者、最多安打の2冠に輝いた昨年も含め、過去3年で一度も達成していない143試合出場に意欲を見せた。
長旅の疲れに時差ぼけもあった。だが入念にティー打撃をこなすと、マシン相手に約20分打ち込んだ。「日本では初めてだけど、マイアミでやっていたから」。涼しげに言ってみせた。
そのバットには大きな期待が集まる。ただ、たたき出す数字の目標は口にしない。「大切なことはチームが勝つこと」。そのために意識するのは、自身が居続けることだ。「全試合出るつもりでやっている。健康に注意して、ケガしないようにする」。試合に出れば、勝利に貢献できる。そして結果は必ず付いてくる。
過去2年は米国で市民権を取得するために一時離脱。2年前と3年前はケガもあった。自身の不在とチームの低迷は、決して無関係ではないだろう。全試合出場すれば必然的に安打数は増え、本塁打、打点もしかりだ。3年契約を結び「ドラゴンズはファミリーのようなチームだ。すごく居心地がいい。長い契約には、とても感謝している」と動機づけはこれまで以上。今年は皆勤で大暴れし、昇竜を実現させる。 (島田明)