去年のとある日、それは突然はじまった。
「××いっしょにやろうぜ!」
Kさんからひとこと。
「ええやん、それ、おもろいっ!」
そして、ミッションは動き出した。
でも、かなりの難題続きでスムーズに事は運ばなかったが、それでもなんとかやれそうになった。
何をするの??
えっ?聞きたい?
実はこれを建てることにしました。
そうです、「ゲル」です
モンゴルの遊牧民のお家ゲルです。
現在モンゴルは世界でも有数の経済成長している国で、ということは、田舎に住む遊牧民がどんどん都会のウランバトールに出向き、遊牧民を離脱しているそうです。そしてその遊牧民のゲルがたくさん中古として市場に流れているそうです。
28年前、独身時代、アジアを旅していた私は椎名誠の本で感化されモンゴルで遊牧民になろうと、マレーシアからトランジット北京で滞在中にビザを取得しようとして滞在していた。大使館に出向き申請をしようとしたところ、当時のモンゴルは社会主義国で、観光客には1日80USドルというめちゃめちゃ高いお金が必要だった。そんなお金があるわけでもなく、北京での労働で稼ぐこともできず、あえなく撃沈したのでした。
それから月日は流れ、現在こういう話が上がったのも何かの縁。やりたくてしょうがない。で、話が上がった当時には、馬も飼う予定だったんですよ、偶然にも。その話はなくなったんですけどね。でもゲルは建てる、そう決めました。
首都ウランバトールからコンテナが神戸税関に届き連絡を受けた。なんと、コンテナの中がぐちゃぐちゃ、荷分け作業をして、税金払って、運送会社にもお金を払って現在高知市についている。これで終わりではなくまだここからふた手間ほどかけないといけない作業が待っている。
さて、どこに立てるかというと・・・。
高知県本山町にある「パグパグ畑」に建てます!いぇい!
このような景色が眺めることができる山の上です。いいでしょう。気持ちいいですよ。
つーことで、農業が暇になった年末、ゲルを建てるための土台をつくります。地面に直接だと湿度や土に触れると長持ちをしないので、大きなウッドデッキを作りその上に建てます。で、さっそく材木屋へ。
ゲルの大きさが、直径6mですので、デッキの大きさは4間×4間(約8m)で作ります。3寸角を合計24本使います。これで、束、大引き、筋違を作っていきます。出来るだけ釘を使いたくないので、ノミとトンカチでほぞを作っていきます。
特に継ぎ目は重要ですのでこつこつと・・・
このようなことは普通ご家庭のDIYではやりませんが、今回は妙に凝ってしまい時間のかけすぎです。でも楽しい。それでも失敗はするので2本ほどダメにしてしまいました。
*DIYマメ知識。長いものから加工しよう。失敗しても束として使えるよ。
で、お正月、年が明け1月2日組み立てることにした。ひとりでは上手に組めないので人手が必要だ。「おーーーい」と声をかけたら近所の仲間が集まった。いいですね、正月早々集まれるのは、嬉しいです。
まあ、建ててみて、「あっここはまずいなぁ」とか「ここをもっとこうしよう」とかすぐに修正できるのはDIYの醍醐味です。設計図よりずいぶん強化したデッキになりそうですね。
組み立てのあと、クレオソートを塗って、防水用のペンキを塗り、根太を50本ほど打ち付け、下地用の抜き板を張ったらとりあえず終了です。仕上げの床材はゲルが立った後に張るようになります。ゲルの真ん中にはストーブが、周りにはベットが、家具やインテリアも少しばかりモンゴルちっくになる予定。また、外にはオープンキッチンと露天風呂です。すべてひっくるめて予算はどれくらいかなぁ??数十万円ってとこでしょうか。
自分の土地で大きなおもちゃを作る。こんな遊びしませんか?楽しいですよ。
で、これなにするの??
特に目的はないです。おもろいからやっているのであって、何に使うかはこれから考えます。普通に泊まりたい人はどうぞ、勝手に使ってください。高知の山の中でモンゴル気分。どうなる事やら。私がやっていることですからパグちゃんは優先的に遊ぶことができます。みんなおいでおいで。いつ出来上がるかはわからないけど(笑)
さて、ここで重要なお知らせがあります。よーく聞いてください。
このミッションはうちの嫁さんには内緒でやっています。山の上で何やら怪しいことをしていることは薄々知っていますが、バレテないと思います。だからおしゃべり禁止よ。
さあ、おもしろくなりそうですよ、今年のパグパグ畑。こうご期待ください!
*お手伝い大歓迎です。ご連絡ください。