トップ > 中日スポーツ > 競馬・ボート・競輪 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【競馬・ボート・競輪】

[競馬]愛知杯 津村、昨年の雪辱 ワンブレス重賞初V

2019年1月27日 紙面から

愛知杯を制したワンブレスアウェイ(右)。左は2着のノームコア=中京競馬場で

写真

 「第56回愛知杯」(GIII・26日・中京・芝2000メートル)は、4番手につけた単勝8番人気のワンブレスアウェイが直線抜け出して、重賞初制覇を果たした。津村明秀騎手(33)、古賀慎明調教師(53)はともに同レース初勝利。1番人気のノームコアは直線外から追い上げたが、半馬身届かず2着、ランドネが3着だった。

 6歳牝馬ワンブレスアウェイが8番人気の低評価をあざ笑うかのように好位から力強く伸びた。ランドネが作るスローペースを4番手から進み、4コーナーでは堂々と先頭へ。ゴール前で猛然と迫る1番人気のノームコアを半馬身差封じ込んだところがゴール。22戦目、9度目の重賞挑戦でようやくたどり着いたGIII勝利だ。

 「課題のゲートも許容範囲ぐらいに出てくれたので1コーナーまでにいい位置を取ることができました。折り合いが付いてペースも楽だったので自信を持って追い出しました」と昨年の愛知杯で初コンビを組み、6着と悔しさを味わった津村は晴れ晴れとした表情で振り返った。

 2015年のクイーンCを勝ったキャットコインなど、姉妹3頭がすでに重賞を勝っていた。それだけに以前から期待されていたが、気性難から出世が遅れ、その素質の高さを発揮できないもどかしさを続けていた。

 「何とか重賞を取れて良かった。もともと能力の高い馬でしたが、気性の問題とか、ゲートの課題があってなかなか力を出してあげることができなかった。6歳になってうまくかみあってくれたね」と古賀慎師は声を弾ませた。

 クラブの規定によって今春での繁殖入りが決まっている。「勝ったこともあるし、次走はじっくりオーナーと相談して決めたい。繁殖入りが近いので大きな1勝です」と師は重責を果たしたベテランランナーをねぎらった。 (大野英樹)

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ