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古代の鵜飼いに迫る 長良川うかいミュージアムで特別展

魚をくわえた鵜をかたどった埴輪=岐阜市の長良川うかいミュージアムで

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 古代からの鵜飼い漁の歴史に迫る特別展「いにしえの鵜飼」が、岐阜市長良の長良川うかいミュージアムで開かれている。魚をくわえた鵜の埴輪(はにわ)など約二十点の貴重な史料が並ぶ。四月八日まで。

 鵜飼いは中国の史書『隋書倭国(わこく)伝』(六三六年)に登場するのが最古の記録で、『古事記』や『日本書紀』にも記述がある。古墳時代の造形物も全国各地で発見され、当時は一般的な漁だったことがうかがえる。

 展示した埴輪(高さ七十センチ)は群馬県の古墳から出土。首に鈴が付いたひもが巻かれ、口先に魚をくわえた鵜をかたどっている。人間の腕に鵜を乗せた様子を表す埴輪もある。

 山梨県の遺跡から見つかった平安時代の土器(直径十六センチ)は岐阜県内では初公開で、漁の一連の流れが描かれている。長良川鵜飼に関する平安、江戸時代の古文書も紹介している。

 二月十六日と三月十六日には、専門家が鵜飼いの起源をひもとく無料の歴史講座がある。(問)同ミュージアム=058(210)1555

 (近藤統義)

 

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