森高千里、21年ぶり全国ツアー開幕　49歳ミニスカ健在！

　歌手の森高千里（４９）が２６日、埼玉・狭山市市民会館大ホールで２１年ぶりとなる全国ライブツアー「『この街』ＴＯＵＲ２０１９」をスタートさせた。ステージでは１２月の宮城公演まで３６カ所３７公演の全日程を発表。１２月８日には同月オープンする地元の熊本城ホールで、２６年ぶりとなる凱旋（がいせん）公演を行うことも決定した。

　変わらぬ美脚がスラリと伸びたミニスカート姿で登場すると、オープニングで８７年のデビュー曲「ＮＥＷ　ＳＥＡＳＯＮ」を披露。その後も「私がオバさんになっても」「雨」「渡良瀬橋」など、ダブルアンコールを含めた全１９曲のほとんどがシングル発売曲という過去のライブでも前例のない構成。「皆さんをガッカリさせない」という強い思いを込めたステージで約１４００人のファンを魅了した。

　「２１年ぶりの全国ツアーの初日ということで、２１年ぶりって聞くとすごいですよね。１年かけていろんな所を回っていきたいなと。風邪とか引かないように体力づくりをして臨みたいと思っております」

　「この街」は「熊本のことを思いながら歌詞を書いた」という楽曲。この日も故郷では震度５弱の地震が起きた。「まだ大変な時だと思うけど、私ができることは歌。笑顔になったり一緒に口ずさむ瞬間を楽しんでいただければうれしい」と話した。

　約１年間に及ぶ今ツアー中には５０歳の誕生日も迎えるが「キリがいい。隠すつもりは全然ない」とキッパリ。「５０歳になってもこんなキラキラした衣装で頑張ってる人を見て『オレも頑張ろう』『私も頑張ろう』と思ってもらえれば」と同世代にもエールを送った。

　ミニスカ姿に「いやぁ～本当に“まさか”って感じですね」と照れ笑いも浮かべた森高。毎回、ライブの１カ月ぐらい前から走り込みや水泳で体を鍛えているという。“オバさん”からは程遠い姿にファンから驚嘆の声も上がり「そう言われているうちはステージに立てるのかな」と喜んだ。

　森高は９２年、９３年と女性ソロアーティスト初の全都道府県ツアーを実施。９９年に俳優の江口洋介（５１）と結婚後、二児の母親として家庭を優先して活動を休止したが、デビュー２５周年の１２年にコンサートを再開。今回のツアー実現を後押ししたのは東名阪の大都市コンサートに全国から足を運んだファンの「地元にも来て」の声だった。狭山も初めて訪れた森高は「全都道府県ツアーの時も行っていない“街”も今回は多いので楽しみ」と期待をふくらませていた。

　愛知公演は６月１６日にアイプラザ豊橋、１０月１９日に愛知県芸術劇場。東京公演は１０月５日と６日に昭和女子大学・人見記念講堂で。