【サッカー】森保ジャパン、新勝利の方程式 塩谷で逃げ切る あすイラン戦2019年1月27日 紙面から 【アルアイン(アラブ首長国連邦)松岡祐司】サッカーのアジア杯で2大会ぶり最多5度目の優勝を目指す日本は、28日午後6時(日本時間同11時)からイランとの準決勝に臨む。追加招集ながら、3試合に出場、1得点を挙げているDF塩谷司(30)=アルアイン=はリードした場合の抑え起用が濃厚。森保ジャパンの新「勝利の方程式」で、アジア最強国を撃破する。チームは26日、ドバイから当地入りし、練習した。 緊張と重圧に身震いする。終盤、1点差。ドラマはいらない。何事もなく、静かに試合を終わらせるのが、「クローザー塩谷」の任務となる。 「プレッシャーはかなりある。でも、大事な場面を任されるというのは、すごく自信になる。もっともっとチームを助けられるようにしたい」 1次リーグ第3戦・ウズベキスタン戦の活躍で、森保監督の信頼を一気に高めた。決勝トーナメント1回戦・サウジ戦、準々決勝・ベトナム戦の終盤にボランチで抑え起用されると、抜群の対人守備力で試合をキッチリ締め、新「勝利の方程式」は確立した。 地元・アルアインでは英雄だ。昨年12月のクラブW杯では2得点を挙げ、準優勝の立役者となった。その男が陰となり、「どんな形であれ、ピッチに入ったら自分ができることをやる」。抑え役をやり遂げようと、腹をくくっている。 優勝候補筆頭のイランは、屈強なフィジカルとパワーを前面に押し出してくる。球際での戦闘が勝負を分けるが、「そこはウエルカム。ガンガンきてくれって感じで、ぼくはバチバチやりたい」と臆するところはない。 さらに、もしチャンスがあれば-。「シュートは良いイメージあるので狙っていきたい」。塩谷にとって、ゴールまで30メートル圏内はシュートエリア。守備で試合を締めるだけでなく、ウズベク戦でも披露した「シオキャノン」で相手の息の根を止めるられるのが、塩谷が開拓したクローザーの新境地だ。 試合会場は所属するアルアインの本拠地で、「やり慣れている」という勝手知ったる庭。大一番に向け、「イランに勝たないと優勝は見えない。日本にとっては大きな試合。このチームで優勝したいという思いでいっぱい」と塩谷。過去のアジア杯で、日本が先制した20試合は19勝1分け。先に点を奪い、塩谷で逃げ切る。
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