お助けキャラは大変・・・なのか?   作:助っ人大好きマン
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長らくお待たせ致しました……最近忙しくて中々書けずに…orz


第4話 『助っ人』と書いて【最強】と読む。

◼️小林零也

いきなりだが、俺は今約六体の使徒相手に戦っている。いつもは一体、多くても精々三体の基本一匹狼気質の使徒達がここまで群れているというのも珍しい。団体意識が高い奴らなのだろうか。

 

(でも言うて連携が上手いわけじゃない…と。どうゆうことだ?)

こちらに向かってきたコガネムシ型の使徒を軽くあしらいながら、俺はそう思った。

(まぁでも、ぶっ倒すことに変わりはないがな!)

隙を突いた(つもりなのだろう)山猫型に反撃の後ろ回し蹴りを決め、伸びている間に首根っこを掴み、相手への牽制に利用する。

「オラオラァ!仲間がどうなってもいいのかぁ?アァン!?」

『ぐっ!?ひ、卑怯なことを…!』

『貴様それでも我ら【奈落の使徒】と戦う人間か!!?』

そんなアホの臭い漂う会話を展開しつつ、拘束した使徒をぶん投げ、相手へのけん制替わりへとする。

『ぬ、ぬぅ!?』

『無事か禰疎雅!!』

『クソォ!汚い!?さすが人間風情汚い!!?!』

その台詞は素か?それともわざと言っているのか!?素で言っているんだったらとんだネタキャラの素質だなぁオイ。そんな戦闘とは全く関係ないことを考えながらも、俺の体はほぼ無意識的に敵への迎撃へと動いていく。

……数年前まではてんでダメだったのに、もう俺も随分と染まっちまったもんだ。まぁ、後悔は絶対にしないし、したくもないが。

 

そこで俺は辺りを見渡す。

周りにはひっくり返った車、半壊した家、根元からぶち折れてしまっている電柱。

それらの被害を出したのは。全てアイツら【奈落の使徒】だ。

 

 

(一体一体相手にすれば、これ以上の被害が周りにも出るし。もしかしたら最悪民間人にも被害が及ぶかもしれない。だから――――)

一気にケリをつける!!!

 

「本当はお前らみたいな雑兵相手に出すようなもんじゃねぇが・・・今回は短期決戦だ!!特別に…見せてやる!――()()!」

俺の中にいる強大な存在の内の()()を呼び出す。相手から見たら俺の背後から紫色のオーラが見えていることだろう。

――――さぁ、出て来てくれ!!!

 

 

 

「【賢王 キングバーン】ッッッ!!!」

 

 

 

零也の背後から、『四本腕の巨人』が現れた。

 

『な、なんだこのバケモノはッ!?!』

『この力!?ひょっとしなくても【魔神】様にも――――』

 

使徒たちの動揺の声に耳を貸さず、零也と巨人は動き出す。

巨人がそれぞれの腕に―一つでも恐るべき火力であろう―炎を纏い。零也自身もその両の手に炎を纏わせる。そのまま零也達はそれぞれがまるで己の現身(うつしみ)であるかのように連動する。そして二人はそれぞれが纏った炎を一つにまとめ、業火へと変貌させた。

そしてそれを巨人―――否、【賢王 キングバーン】がその業火を預かる。

 

最後に零也が敵に右手を向け、放つ方向を固定させ――――――――

 

「キングファイヤ―ァァァァァ!!!」

 

ブォォ!!

全てを焼き焦がさんと放たれた業火に、敵の使徒達はなすすべもなく焼かれた。

後に残った光景は、全てのものが灰へと還った焼き道路と、早々に決着がついたことに少し安堵する零也だった。

 

(――途中から気にしないようにしていたけど、やっぱり最近団体行動している使徒どもが多いような気がしてならないな。)

やはり【魔神(ロリコン野郎)】が起きる前兆なのだろうか、今の時間帯が原作のどの辺りかがわからないので、そこが判断できないのが痛いところだ。あまりやりたくはないが、やっぱり一回一郎にここ最近の近状を聞き出しておくべきか……アイツ龍牙のこととなると1時間ぐらい話すからなぁ〜。

「まぁ気にしていてもしょうがないか。」

そのまま彼は帰路に付き、何事もなく晩御飯を作っていたそうだ。

ちなみにその際キチンと一郎に最近の龍牙たちの行動を聞いたが、結果三時間も話し込まれてしまったせいで部屋でグッタリしたのはご愛嬌。

 

 

 

◼️数日後 商店街

「っと、一郎か!辺りは結構な騒ぎだぞ!?あの子達(龍牙御一行)が使徒を倒してくれるといっても危険なのには違いない。俺たちも早めに――」

「あー…兄貴、今は誰もいないからエキストラモードは解除でいいだろ?」

「―――それもそうか。で、周辺の被害は?」

「使徒が比較的人通りのない所で正体を現したから、人身被害はそんなにない。」

「そうか――確か今の一郎は【龍牙達の戦いを知っているが、何もできない自分に無力感を感じている】っていう()()だったか?」

「はぁ…そうなんだよなぁ〜。あークソ!あそこでリューガがスッとぼけてくれれば俺は未だに最高のポジション(主人公の親友)にいられたってういのになぁ……」

「見つかっちまったお前が悪い。でも無理のある演技がいくつか減ったから、むしろそこそこ助かっているんじゃないか?」

「…そこそこ当たっていることが何故か悔しい。」

なぜ?

 

まぁそれはそれとして、今の俺たちには二つ程の選択肢がある。一つ目は、このまま二人で安全な所まで逃げ帰り、龍牙達の勝利を待つ。

もう一つは、このまま龍牙達の戦闘シーンまで突撃し、彼らの戦いを近くから見学するか。

まぁ多分一郎の答えはほぼ決まっているようなもんだろうが、

「…一郎。大体予想はできるが、お前はどうす――」

「んなもん見に行くに決まってんだろ!?何でそんなこと聞くんだよ兄貴!!」

(デ、デスヨネー。)

分かりきった事ではあるが、やはり兄としては弟が危険な事に頭を突っ込んでいくのは頰が引き攣るのを抑えられない。

 

 

「……で、本当に行くのか?俺とお前は確かに使徒相手に()()()()()程度の足はあるけど…ヤベェ事には変わりないぞ?」

 

師匠を相手にした時の一郎達の反応から分かるように、俺は彼らに自分がバカ強い事を伏せている。理由は主に3つ程――1つ目はただ単純に混乱を避ける為―2つ目は弟である一郎のためだ。彼は龍牙の【友人キャラ】である事を強く望んでいる……まぁ多分こっから先は俺が何もしなくてもコレは無為になって行くのだろうがから―――最後の3つ目は龍牙達の為だ。自惚れるようで悪いが、俺は強い。冗談抜きで超強い。その気になれば一人で世界救える。だがそれだと、今後の彼らのためにも、今後に()()の為にもならないのだ。

 

俺は強いが決して不死身ってわけではない。SF(俺の存在自体がSF(少し不思議)な感じだが、そこは置いといて)によく登場するエルフとか機械生命体みたいな人間を遥かに超えた寿命を有する彼らのようにはいかない。

いくら強くても、人間としての寿命を超える事は出来ない。俺はいつか死ぬ。もしかしたらそれは、人間としての天寿を全うする事による死なのかもしれないし、ただの不幸な事故なのかもしれない。その時、彼らが俺に頼りっぱなしだったら………少なくとも、ロクな事にならない事だけは確かだ。その為にも、俺はこの正体を未だに明かしていない。だが…俺が、俺が決めた道(お助けキャラ)を征く為には、いつかは明かさなければならない。そのときは――まぁ、その時に考えよう。

 

「じゃあいつも通り障害物を弾除け兼姿隠しにして徐々に接近していく方向性で。」

「了解。じゃあ、早速移動――――――」

 

突如、辺りに轟音が響き渡る。

 

「ッ!?一郎伏せろ!!」

「ウワッ?!」

急いで一郎の襟首を掴み、地面に引きずり倒す。急に何だと言いたげな視線を感じるが、今はまだ答えられない。

その後、俺と一郎が直前まで立っていた場所には、超高速で突っ込んできた人影がいた。その人影は使徒の攻撃によってペシャンコに潰れた車に激突し、二方向に巨大な()()を形成した(持ち主涙目不可避)。

その人物は……………

 

「龍牙!?」

一郎が駆け寄った。

そう、そこには普段大した傷をあまり負ってこなかった龍牙の、ボロボロとなった姿だった。

へぇ、()()()。深くて切り傷浅くて無傷に龍牙がここまでの傷を…結構な難敵らしい。

 

「グッは……い、一郎?」

「どうしたんだ!そんなに今回の敵は強いのか?!」

「あ、あぁ…早く逃げた方がいい。ほら、零也さんも早く――」

「…()()()が来るぞ。」

「「え?」」

俺が言った通りに、辺りに三回爆音が響く。まぁ十中八九彼女の仲間の三人だろう。多分死んではないと思うが、一応様子を見に行こう。

「師匠!?大丈夫ですか――無事ですか!!?」

師匠を全力で心配するするフリをしながら、俺は彼女の首筋に人差し指を当て、脈を確認する―――うん。脈自体は問題ないな。

「れ、零也か…フフッ師匠がこんな体たらくとは・・・・威厳も何もないな。」

顔は笑っているが、これは明らかに無理している笑顔だ。

「無理しないで下さい――――今回の敵はそんなに強敵なんですか?」

「あぁ、基礎能力自体は…大したことないんだが――問題は、奴の“特性”の方だ。」

「特性―ですか?」

なんだ?“物理無効”?それともなんだ“幻覚を見さす”系の能力か?

「早めに逃げた方がいい…なに、せめて君と一郎が逃げ切る程度の時間は稼ごう。」

オイちょっと待てそれは軽い死亡フラグだから。

…………それにしても、今回は本当にヤバそうだな―――今回は俺が殺すことも視野に入れる必要もありそうだ。

 

「……せめて敵の特性だけでも教えて下さい。太刀打ちできなくても“知っている”というだけでも安心できますから。」

はやる気持ちを抑えながら、その使途と戦った蒼ヶ崎から敵の情報を聞き出す。

「それも…そうだな。よし、いいか?あの使途の“特性”は・・・・・・・・・・」

その時、()()()の轟音が鳴り響いた。

「ッッッ!!もう追いついて来たのか…!?」

蒼ヶ崎が急に焦った表情になる――――ん?この気配は……あぁ成る程ね。()()()()()()、まぁ確かにこのタイプの敵はある意味バトル物でのお約束だな。

『・・・・・・・・・・・・・・』

その使途は―――なんて言えばいいんだアレ?なんか…豚とカエルの中間みたいなホラゲに出て来そうな見た目をしていた。

「クッ―――いい加減くたばりなさいな!!」

エルミーラが放った炎が命中し、その使途は勢い良く燃え上がる………まぁ、()()()()()()だろうが。

「よし!この火力ならきっと敵の使途も―――」

一郎がある意味テンプレな発言をする―――こんな状態でも演技を続けるアイツに尊敬の念を覚えればいいのか呆れればいいのか…まぁいい。

 

 

□???

エルミーラの炎が敵を燃やし続けるが、数秒たった後に急激に炎が萎み始める。

「やっぱりダメみたいですの!?」

そしてそこにあったのは―――より圧力を増した使途の姿があった。

「なるほど……俺も、今のあれで把握しましたよ。」

零也は想像通りだったことに少々満足しながらも思った―「確かにこれは彼女らの手に余る。」と――――――

「君の想像通り…奴の特性は“吸収”だ………最初は弱かったんだが、攻撃し続けてたらこのザマだ――情けないな。」

蒼ヶ崎が自重するようにフッとため息をつく。

さてさてどうしたもんかと零也が息をつく、別にこの場で正体を明かしてもいいが、先ほど脳内で()()()()()を言ったからにはちょっと…な。という心境だった。

だが、敵は待っていてくれない――――――――

 

「――――えっ?」

そして何故か、敵は()()()()()()()への攻撃に走った。そう、火乃森龍牙の親友(自称)、小林一郎である。

 

一郎は思った。――これはマズイと――普通の使途の攻撃だったら、何とか避けきれたかもしれなかったが、この使途は龍牙一行全ての力が詰まった(本人たちからすれば凄まじく不本意だろうが)いわば彼女らの力の集合体である。避けられる訳がない――――そう思い、一郎は死を覚悟した。

(あぁクソ――碌に龍牙の親友を務めきれてないのになぁ…誰かの覚醒イベントでも起きねぇかなぁ…………)

そんな都合がいいことが起きるわけない。この世界はゲームやアニメではない、現実である。

(――――――――俺が死んだら親友ポジは誰がなるんだろうか?)

彼は最後まで自分の親友(火乃森龍牙)に思いを馳せながら己の最後を待ち、目を閉じた。

 

 

  だが、そんな彼の死を決して許さない男がいた。

 

 

一郎は、己の身に近いうちにくるであろう痛みが、なかなか来ないことに気付いた。

敵が他のことに気を取られているのだろうか?だがあの使途には明らかに意思の光が目に宿っていなかったことは、一郎にも容易に察せられた。

では一体何なのだろう?一郎はそう思い、これまでギュと瞑っていた目を恐る恐る開いた。

 

「―――――兄貴?」

なんとそこには、彼が最も多くの時間を共有し、また最も信頼をおいている…彼の兄、小林零也がいた。

その片腕は前に突き出されており、その腕には、おそらく今も全力の力を籠めているのであろう例の使途の巨大な腕があった。

 

「―――手前が何も手を出さずにいれば、見逃すことも考えていたが……俺の大事な大事な弟に手を出すっていうのなら―話は別だ。」

零也は無造作にその手を払い除ける。

「お前が龍雅達に無力感を与えたように……お前も、()()()無力感を味わいながら死ネ。」

そう言うと彼はおもむろに右手を引き・・・・・・・・

 

「―――――フンッ!!!」

 

『おもむろに』という表現からは程遠い、途轍もなく重い右フックを繰り出した

『―――――グガァ!?』

これまで何の叫び声も出さなかった使徒が、初めて苦悶の声を上げた。

 

その光景に衝撃を受けた龍雅たちだったが、すぐにハッとなり……

「ダメだ!そいつは攻撃を吸収―――――」

「んなもん関係ねぇ。」

普段とは違う乱暴的な言葉遣いと共に、彼は龍雅たちの方に向き直りながら、そう吐き出した。

「さっき言ったろ?『圧倒的無力感を味わいながら…』って、これからやるのはその言葉の通りの…蹂躙だ―一方的な…な。」

『ゴガァァァ!!』

彼の背後にはやはり彼の攻撃を吸収し、より巨大化した使徒が、彼に向かってその拳を振り下ろした。

「危な――――――――――」

「その程度を感知できないほど落ちぶれてはいない。」

しかし、零也はその攻撃を左手で楽々受け止める。使徒はすぐさま次の攻撃へと繋げようとするが、彼がしっかりと使徒の腕を握っているため離せない。

「ちょっとパクりっぽくなるが……きっと大丈夫だろ。」

そう彼はいいつつ、その腕を両手で抱え―――――

「ッセイ!」

一本背負いにて思いっきり投げ飛ばした。

『グゴゴゴォォォォォォォォォォ!!?』

使徒が何回転もしながら吹っ飛んでいく、零也は更にその使徒を追い越すかのように疾駆する……使徒が体制を立て直した際には、彼は既に使徒の懐にいた。

そのまま彼は高速の左ストレートを放ち、使徒もそれに応戦するかのように右ストレートを放つ!

 

両者の拳が激突する!

 

「…テメエの〝特性〟が【ショック(攻撃)無効】ではなく【吸収】ならばァ!!」

そのまま互いにラッシュを放ち、お互いを殴り合う使徒を零也!

無論使徒の特性(【吸収】)によってその拳の威力とスピードが上がっていくが――――それ以上に、零也の拳が、使徒を、速く!強く!!打つ!!!

()()ってもんがあるんじゃねぇかぁ!!?」

それに呼応するかのように、お互いの攻撃の交錯は激化する!

次々とぶつかり合う使徒と零也の拳、先程から使徒の攻撃は確かに激化していっているが、それ以上に底無しな零也の力にて迎撃されていっている。

 

「お前がもしも、俺の全力(100%)全てを受け止めきれるというのなら――――さらに上から捻じ伏せる!」

そのまま両者は取っ組み合い、力比べを開始する。

 

今の使途は零也の力をかなり吸収しており、はっきり言って龍牙達など物の数ではない程までに強化されている。今の彼の使徒なら瞬く間に龍牙を倒し、世界を魔神へ献上することができただろう。だがそれは……(零也)がいなかった場合の話である。その使途がどれだけの力を得ようと、零也はそれ以上の力を発揮する。火乃森龍牙(ヒーロー)なら、ピンチに陥り、何らかの策を講じて敵を倒すのだろうが、小林零也は――――『お助けキャラ』たる彼は違う。

 

 

 

ヒーローが危機に陥り、それをぶち壊すというのなら、そもそも彼はピンチになんてならないのだから。

 

 

 

彼はドンドン使徒を押し込んでいき、現時点でも彼と使徒の隔絶した差を教えていく。普段ならもっと早く片付けるだろうが、そこは先ほど言った「圧倒的な力を味わいながら殺す」の有言実行だ。彼は、やるときはとことん殺る男だ。

 

ロックアップでの結果相手の姿勢を崩し零也はそのまま使徒を蹴り上げ、遥か上空へと打ち上げる。そして足元のタイルを粉砕しながらも自ら跳躍する。使徒を追い越した彼は、その巨大な腕を掴み、そのまま下へと向かって回転しながら豪快に投げ飛ばす!

 

そして打ち付けられたことによる作用反作用の法則によって少し使徒が浮かんでいる間に零也は着地――――――――

 

「そろそろ終いだ!来いっ!!」

前日の様に、零也の背後から紫色のオーラが出現し、徐々に人型を構築していき――――!

 

 

「【超魔神 エヴァース】ッッ!!」

 

 

「ヌオオオ『オオオッ!!!』」

白い毛を生やした、途轍もない圧力をもった魔神が現れた。

「…俺はあの人(究極の脳筋)みたいな聖人君子じゃないし、途轍もないほど崇高な志を持っているわけじゃない――――だから、()()()()()は言わない。」

(でも…途中までは―――言わせて貰うが、な?)

 

「おバカな使徒よ!こんな言葉をしってっか!!?」

 

彼は右拳を握りしめ、後ろへ大きく振りかぶる!

 

それに従い。魔神も、その拳を後ろへと振りかぶり――――

 

「更に向こうへ…………ッ!!」

 

 

 

「【モータルスマッシュ(Plusultra)】」

 

 

 

零也と魔神の、全力の右ドストレート思いっきり()()()()()()()使徒は、

ドォン!!!

音を置き去りにし、空高くまで吹っ飛んで行った。彼が見えた限りでは見えなかったが――――絶命は確実だった。

 

「まっ、ざっとこんなモンか。」

 

そうして零也は首を鳴らしながら踵を返そうとして――――

 

「――あいつらになんて説明しよう……。」

 

静かに頭を抱えた。

 

 

 

 

 




完全に某アカデミアの丸パクリですね本当に(殴




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