お助けキャラは大変・・・なのか? 作:助っ人大好きマン
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突然で申し訳ないが、俺こと
死因は転落死、自殺をしようと学校の屋上から飛び降りようとしていた親友と揉み合いになってしまい、
結果俺が間違って転落してしまった。転落した先に柔らかいクッションがあったという都合のいい展開があるわけでもなく。
俺は普通におっ死んでしまった。
そこで俺は神様に出会い、急に俺はお詫びを言われた。
どうやら神の手違いで友人は急激な鬱状態になってしまったらしく、その結果俺が死んでしまったらしい。
そこで俺は三つの能力を選択し、望みの世界で過ごしてもいいとのことだったので、
俺は最近読み始めていた『友人キャラは大変ですか?』の世界に転生させてもらい。
能力は『天才』『化身使い(ほぼ全て)』『超人』の三つにさせてもらった。
ちなみに化身は超次元サッカーようではなく、普通にバトル用である(技も基本は拳や蹴りにする)。
まぁ前世の話はここまでにしておこうと思う。問題はそんなことではない。
問題は―――――――
「龍牙!今だ、止めを!」
「華麗に決めて差し上げなさい!!」
「ありがとうみんな―――――ウォォォォォォ!!!」
弟と一緒に弟の友人の異能バトルを盗み見ていることだ。
彼女――――いや、今は
達、
【使徒】と呼ばれる超常の存在から我らの地球を人知れず守ってくれている子達なのだ。
(なんで俺たちは車の影に隠れているんだろうな―――――――――)
まぁ理由は大体わかる。今も俺の目の前で龍牙君たちの戦いを眼球が飛び出しそうなほど凝視している
我が弟、小林一郎が原因だろう。
中肉中背でルックスは普通、その本性を知らない人達からしたら間違いなくモブ――“エキストラ”だろう。
たが俺は知っている。彼の兄であり、【この作品】を知っている転生者である俺は―――――
彼の一般人としては異様な程の身体能力と戦闘力、その気になれば全国模試で一位になれるだろう卓越した頭脳、
イレギュラーでもすぐに対応してのける図太い神経、誰とでも仲良く―それこそ親友にでもなれるコミュニケーション能力。
だか、弟はそれらを普段は使わない、
それは、『自分の役割が【サブキャラ】であること』
主人公の親友、大通りに歩く通行人――――なんなら化け物相手にやられる犠牲者の哀れなお人でもOK。
そんなメインキャラとその仲間達以外のサブキャラになること。それが彼の生きがいだそうだ。
まぁそんな弟に違わず俺も割とアレだが・・・・・・あ、使徒消し炭になった。
「相変わらずリューガは強いな…よし、兄貴帰ろう。」
「声をかけなくていいのか?」
「勘弁してくれよ。俺は【ギャグキャラ】だ。戦闘パートは俺の出しゃばる場面じゃねーよ。」
「そうか。うっし!さっさと帰るか。」
その後俺たち兄弟は、戦闘の余波による倒木や岩を飛び越えて帰路についた・・・・
やっぱ弟も人間離れしてんな。
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