二人目の妹は入学すら出来ませんでした   作:スパイラル大沼
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放課後ティータイム

 

 

 

 

放課後。ティータイム。あたしは帰宅中だが、その前にカフェへ寄った。喉が渇いた。一人でそのカフェへ寄り、コーヒーを頼んだ。

……………あー、落ち着く。流石にまだ暑い。10月なのに。どういうつもりだよこの気温。明らかになんか、こう……意図を感じる暑さだ。溶ける。その点、この店はクーラーをまだガンガンにきかせているので涼しい。その時だ。あたしのKITAYAMAセンサーver.A-125が反応した。

真っ直ぐこっちに向かっている。障害物、1、2……7。ターゲット、ご入店まで5、4、3、2、1………、

 

カランコロンッ

 

「やあ、いらっしゃ……」

 

「雫ちゃあああああああんッッッ‼︎‼︎‼︎」

 

マスターの挨拶を遮って突撃した。その瞬間、兄ちゃんがフライングヘッドパッドをかますあたしの襟を掴んで巴投げの容量で床に叩き付けた。

 

「おっふぁっ!」

 

「何故いる」

 

「やだなー兄ちゃん。ぐーぜんだよぐーぜん」

 

「……………」

 

「いや本当に偶然だからその銃降ろしてお願い」

 

 

 

 

そんなわけで、あたしは後から入ってきた兄、姉、レウス、レオ、ダブルミッキー、ドキドキ天使雫ちゃん、ドキドキオッパイほのかちゃんとコーヒーを飲む。

ちなみにあたしはガムシロ7個入れた。無論、入れ過ぎた。

 

「にしても久しぶりだね雫ちゃん。結婚しよう!」

 

「したくても出来ない。世知辛い世の中」

 

「雫、それ本気で言ってる?大丈夫?」

 

「ほのかちゃんも!おっぱい揉ませて!」

 

「もう慣れた。嫌」

 

「えー、雫ちゃんは触らせてくれるよ?」

 

言いながらあたしは雫ちゃんの控えめなおっぱいを揉んだ。当然殴られた。そんなときだ。エリカが立ち上がった。

 

「お花摘みに行ってくる」

 

「いやなんに使うの?」

 

あたしのツッコミも虚しく、エリカは店の外へ。すると今度はレオが立ち上がった。

 

「わりぃ、電話だわ」

 

そう言ってレオも外へ。なに、外になんかあるの?と、思って店の外をあたしは見た。ふうん、なるほどね。あたしも立ち上がった。

 

「外でストーキングしてるオッさんブッ殺して来るわ」

 

『いやオブラートに包めよ!』

 

兄ちゃん、ミッキー(♂)、エリカ、レオに突っ込まれた。瞬間、外でダッと逃げ出す影。あたしはクラウチングスタートの姿勢を取ると、そのまま突撃した。

 

「くたばれクソジジィィイイイイッッッ‼︎‼︎‼︎」

 

「ぎゃああああああああああああッッッ‼︎‼︎‼︎」

 

ドッカァァァァァァァァァァァンッッッ‼︎‼︎‼︎

 

「………なんで爆発するの?」

 

「さぁ?」

 

なんてつぶやく雫ちゃんとほのかちゃんの元へ戻り、あたしは兄ちゃんに笑って言った。

 

「じゃ、あとよろしくね」

 

「抉った道路の修理費は知らないからな」

 

「あと店のドア代もね」

 

………忘れてた。

 

 

 

 





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