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【大相撲】

玉鷲、単独トップ!新入幕から90場所 きょうにも初V!

2019年1月26日 紙面から

玉鷲(右)がはたき込みで北勝富士を破る(神代雅夫撮影)

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◇初場所<13日目>

(25日・両国国技館)

 優勝争いは気がつけば単独トップ。風呂上がりにそれを知った玉鷲は「何も考えてない」とけむに巻いたが、14日目に玉鷲が勝ち、白鵬と貴景勝が敗れれば初優勝だ。

 この日も持ち味を存分に発揮した。決まり手ははたき込みとアナウンスされたが、玉鷲の前に出る圧力に北勝富士がつぶされた感じだった。

 相撲に集中するため朝稽古が終わっても取材には応じない。ホッと一息つくのは、取組が終わって家族が待つ自宅へ帰ったとき。「家に帰ったらお父さん。(子供も)もちろん喜んでいる」と家族の話題になるとパパの笑みを浮かべる。

◆座布団には長男の名前 一緒に戦う心強い味方 

 実は2歳の長男・テルムンちゃんとは一緒に戦っている。土俵下の控えで使う座布団。玉鷲のしこ名の間に平仮名で「てるむん」の文字が書かれている。それは師匠の片男波親方(元関脇玉春日)のアイデア。「私がボクシングの辰吉丈一郎さんが好きなんです。ボクシングシューズにお子さんの名前を書いているので、どうだと提案したんです。子供と一緒に戦っているという思いで」と師匠。テルムンとはモンゴル語で「明るい」。性格の明るい玉鷲の思いが込められているが、顔も玉鷲にうり二つだそうだ。

 新入幕から所要90場所での初優勝は、稀勢の里の89場所を抜き史上4位のスロー。34歳2カ月での初優勝も旭天鵬の37歳8カ月に次ぐ史上2位のスロー(年6場所制となった1958年以降)となる。「勝ち負けに集中してるんじゃなくて、内容に集中してる」と玉鷲。無心で挑む。 (岸本隆)

息子の名前「てるむん」と書かれている玉鷲の座布団

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