貴景勝に突き落とされて3連敗の白鵬は、弱気な言葉しか出てこなかった。「途中で引っ張り込んでやる、と思いましたけど。うまかったねえ。疲れてきてんのかなあ」と自問自答した。
確かに、昨年10月に右膝と右足首の手術をしたばかり。序盤から100%に近い状態で飛ばしてきた影響が出てきてもおかしくはない。白鵬も「(負担は)ずっとだよ」と現状を隠そうとはしなかった。
三役以下との3連敗は7年ぶり。まだ優勝の可能性は十分に残されているが、自力Vはなくなった。「一番一番。あと2日ですからね。(気持ちの意地は)まあ何とか」と声を振り絞っていた。 (岸本隆)