日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が25日、千葉県鎌ケ谷市の2軍施設の新人合同自主トレで、「金農カラー」の紫色のグラブを披露した。
「紫から離れられないんですよね。色を選ばなければいけないときはすぐに『紫ありますか』と聞いちゃうんです」。この日披露したのは、主にノックなどを受ける練習用。内側には「守備職人」の四文字を入れ「うまくなりたいんで」とちゃめっ気たっぷりに仕上げた。公式戦用にも紫のグラブを準備しており「使えたら良いですね」と笑顔をみせた。
屋内練習場では、下半身の動きを確認をしなが約30メートルの距離を低い弾道で投げ込んだ。中日・松坂の1年目を引き合いに出して絶賛したのが、視察に訪れたフィリーズの大慈弥功・環太平洋担当部長=写真下=だ。「球の出所が見えにくいし、糸を引くようなボールを投げる。体がぶれず強い。松坂のルーキーイヤーがそう。栗山監督が開幕投手もありえると言ったのも分かる」。この日は、日本人初のメジャーリーガー、村上雅則さんも訪問。「(メジャーを)目指すくらいでやってほしい」と激励された。
それでも吉田輝も「まずは1軍で活躍する。そこですね」。千里の道も一歩から。プロでも雑草魂を忘れず突き進む。